1400万円近辺は強いサポートが意識される、価格はここ4週間の高値で推移し強気相場を示唆
今週の値動き
- 今週のビットコインは1月13日の1494万円から取引が始まりました。月曜日は日本では祝日でしたが、週始めから相場は売られる動きとなり一時1417万円まで下落する動きとなりました。一方、相場は即座に反発する展開となり、火曜日、水曜日は上昇し価格は1500万円台を回復しました。1400万円近辺では強いサポートが意識され強い買い戻しが入りました。相場は週後半に入っても底堅い動きとなり木曜日は小幅にマイナスとなりましたが、現在も価格は24時間移動平均線(24EMA)を上回った推移となっています。先週の週足は3.3%の下落となりましたが、今週の反発によりここ4週間の高値で推移する動きとなりました。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率
ビットコインの無期限先物取引における資金調達率(FR)は、足元でプラスで推移しています。今週は価格が一時1400万円近辺まで下落した際にFRはマイナスを記録していました。短期的にロングポジションの比率が低下し、相場は持ち直す結果となりました。現在の
FRは0.009%となっており、投機筋の過熱感は見られません。
2.ロング・ショート清算推移
- 今週は価格が上下に動いたため、ロングポジションとショートポジションの両方で清算が発生しました。相場が反発した1月13日には合計2200万ドルのロングポジションの清算が発生しました。価格は上昇していますが、ロングポジションの清算が目立った1週間でした。
3.3ヶ月先の先物取引
- 3ヶ月先の先物価格と現物価格の乖離率は今週一時10%台まで下落しました。ここ3ヶ月でも低い水準となり、投機筋のロングポジションの解消が進みました。一方、足元では相場の上昇と共に乖離率も上昇し12%台で推移しています。デリバティブ市場では大きく買いこされている状態とは言えない状態です。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移
- 取引所が保有するBTCの数量はここ数ヶ月間のトレンドが継続し減少傾向です。引き続き現物が取引所から引き出されています。市場で取引されるビットコインの供給は低下し、ユーザーの買い需要が強いことを示唆しています。
2.利益確定送金量
- 同指標は、ビットコインアドレスで含み益が出ている状態の送金量を表しています。今週の価格の上昇と共に送金も増えており、一部は取引所で売られているものと考えられます。今年に入ってから最も高い値を記録しており、1600万円手前では売りも意識されていることがわかります。
まとめ
- 今週は先週の下落を全戻しする強い動きとなっています。このまま1550万円より上位を維持できるか注目です。デリバティブ市場では昨年末と比べ投機筋のロングポジション比率が低下しており、相場が大きく崩れるリスクが後退しています。オンチェーンでは引き続き取引所から現物が減少しており、高値を追う体勢ができています。一方、1600万円近辺では揉み合う展開も予想され、注意が必要な価格帯となっています。指標全体では強気な相場にあることが示唆されており、来週も底堅い動きが想定されます。