Weekly Technical Analysis:FTX破綻の傷が未だ癒えず、反発は弱い状況

11月3週の週足

先週のビットコイン週足は0.4%上昇した陽線を記録しました。先々週に価格が大きく下落した反動で先週は上昇しましたが、反発は小幅に止まりました。今週も現在のところ2%の上昇となり、まだ強い買い需要は戻っていない様子です。週足は約2ヶ月間平均となる8EMAを下回った水準で推移が続いています。
週足チャートは昨年から続く下落のトレンドラインをブレイクすることがなかなかできません。大局的に弱気相場が継続しており、今後も上値が重い展開が予想されます。週足では200万円近辺が次のサポートになっており、この価格帯までの下落は想定した方がよいでしょう。

ビットコインの日足終値は移動平均線（14EMA）を下回り、弱気トレンドを示唆し、オシレーターのCCIとMACDがマイナス圏で推移しており、これをコンファームしています。
日足は、1.1%上昇した陽線を記録し、終値は231.6万円でした。昨日は小幅に上昇し2日連続の陽線となりました。足元で反発する動きが見られます。一方、日足は移動平均線の下位の推移が継続しています。
オシレーター・インジケーターは短期で上昇しています。CCIは−50まで回復。Fisherは昨日、ゴールデンクロスが発生しました。MACDもマイナス圏で上昇しています。オシレーターはモメンタムの回復を示しています。
ボラティリティ指数のADX（40）は高水準で推移し、弱気トレンドの発生を示しています。
ビットコインの日足は依然として弱気のチャートを形成しています。足元で価格は反発しており、237万円の移動平均線近辺まで上昇する可能性があります。一方、短期の買い戻しが一巡すると再度安値を試す展開が予想されます。まだ下落に対する警戒が必要な相場となっています。