BTC週次分析|BTCは週後半に買い戻し、ETF流入と先物買いで短期地合い改善

今週の値動き

- 今週のビットコインは、7月6日に1026万円近辺から取引を開始しました。週始めは先週からの買い戻しの流れを引き継ぎ、上昇する展開となりました。一時1040万円台まで上昇しましたが、同水準では売りが出やすく、上値の重さが意識されました。1040万円台は短期的なレジスタンスとして機能しており、買いの勢いが一段と強まるには、同水準を明確に上回る必要があります。
- 週半ばにかけては上値を抑えられ、価格は一時1000万円近辺まで下落しました。ただし、心理的な節目である1000万円付近では買い戻しが入り、下値を大きく広げる展開にはなりませんでした。安値圏から反発したことで、短期的には1000万円近辺での底堅さが確認された形です。
- 週後半に入ると再び買いが優勢となり、価格は持ち直しました。足元では1時間足の価格が24時間移動平均線(24EMA)を上回って推移しており、短期的な値動きは強含んでいます。週前半に上値を抑えられた後も、週後半にしっかり買い戻された点は、相場の底堅さを示しています。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率
.png&w=3840&q=75)
- 無期限先物の資金調達率(FR)は、足元でプラス圏を維持しています。6月下旬にはFRがゼロ近辺からマイナス圏へ沈む場面も見られましたが、7月に入ってからはプラス圏で推移する時間帯が増えており、ロングポジションが優勢になっていることが確認されます。
- BTC価格は1000万円近辺で底堅い動きを見せた後、週後半にかけて買い戻されました。こうした価格の反発に合わせてFRもプラス圏を維持しており、相場の底堅さを背景に、デリバティブ市場でも投機筋の買いが入り始めていると考えられます。特に足元では、ロングポジションの増加傾向が見られ、短期的な市場心理は改善しつつあります。
- 一方で、FRがプラス圏にあることは、ロングへの偏りが強まりやすい状態でもあります。現時点では過度な上昇には見えませんが、価格上昇とともにFRがさらに高まる場合は、ロングポジションの過熱にも注意が必要です。ロングが積み上がった状態で価格が反落すると、ポジション解消による下落圧力が強まる可能性があります。
2.3ヶ月先の先物価格乖離率
.png&w=3840&q=75)
- 3カ月先の先物価格と現物価格の乖離率は、足元で上昇しています。6月下旬には一時的に低下する場面もありましたが、7月に入ってからは再び上昇基調となり、現在は3%台後半まで拡大しています。これは、3カ月先の先物価格が現物価格に対して高いプレミアムを維持している状態であり、先物市場で買いが強まっていることを示しています。
- 無期限先物の資金調達率でもロングポジションの増加が確認されており、3カ月先物の乖離率上昇も同様に、デリバティブ市場で強気姿勢が広がっていることを示唆しています。BTC価格が1000万円近辺で下げ渋り、週後半に買い戻されたことで、同水準を底値圏と見るトレーダーが増えている可能性があります。
- 特に、足元の乖離率はここ3カ月間で最も高い水準まで上昇しています。これは、中期的な価格上昇を見込んだポジションが増えていることを示す一方で、先物市場における強気の織り込みが進んでいることも意味します。価格が1040万円台から1050万円台を上抜けできれば、先物市場の買いが相場の押し上げ要因となる可能性があります。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移
.png&w=3840&q=75)
- 取引所が保有するBTC数量は、足元で高止まりしています。5月後半から6月上旬にかけて取引所保有BTCは大きく増加し、その後も大きく減少する動きは確認されていません。これは、取引所へ移動したBTCが市場で十分に消化されていない可能性を示しており、供給面ではなお重さが残っている状態です。
- 一般的に、取引所保有BTCの増加は、投資家が売却を目的にBTCを取引所へ移動している可能性を示します。足元ではBTC価格が1000万円近辺で底堅く推移し、反発を試す動きも見られていますが、取引所保有BTCが高水準にある間は、戻り局面で売りが出やすい環境が続くと考えられます。
- 特に、5月以降に増加した売り需要をまだ完全に消化できていない可能性がある点には注意が必要です。価格が1040万円台から1050万円台を試す局面では、含み損の縮小や短期的な戻りを受けて、売却を待っていた投資家の売りが出る可能性があります。そのため、価格が上昇しても、取引所保有BTCが減少に転じるかどうかを確認する必要があります。
2.マイナーネットポジション
.png&w=3840&q=75)
- マイナーネットポジションは、足元でプラス圏を維持しており、マイナーが現物BTCの保有数を増やしていることが示されています。6月以降はプラス圏での推移が続いており、マイナーによる売却圧力は一時期と比べて抑えられていると考えられます。
- マイナーがBTCを売却せずに保有を増やす動きは、市場に出回る供給量の抑制につながる可能性があります。特に、BTC価格が1000万円近辺で底堅く推移する中でマイナーの保有増加が続けば、現物市場の需給面では一定の下支え材料として意識されます。価格が反発を試す局面では、マイナーからの売りが限定的であることが、上昇の持続性を支える要因になる可能性があります。
- 一方で、マイナーを取り巻く環境には注意も必要です。AI関連需要の拡大などを背景に、電力や設備面でのコストは上昇していると考えられます。さらに、ハッシュレートは昨年11月以降に下落傾向となっており、マイナーの収益環境は楽観できない状況です。採算が悪化する中で保有を続けられるか、あるいは資金確保のために売却へ転じるかが、今後の焦点となります。
現物ETFのネットフロー
.png&w=3840&q=75)
- 米国現物ETFのネットフローを見ると、今週は久々に大きめの資金流入が確認されました。6月後半までは流出が目立つ場面が多く、ETF経由の現物需要は弱い状態が続いていましたが、7月に入ってからは一部でまとまった流入が見られています。これは、ビットコインが1000万円近辺で底堅く推移する中で、新規の買い需要が入り始めた可能性を示しています。
- 特に、これまで上値の重しとなっていたETFフローに改善の兆しが見られた点は注目されます。現物ETFへの資金流入は、直接的な現物需要につながりやすいため、流入が継続すれば相場の下支え材料となります。足元でBTC価格が24EMAを上回り、短期的に強含んでいる背景には、ETF経由の買い需要回復も一定程度影響している可能性があります。
- また、今週はAI関連銘柄として高騰していたメモリ株が急落する動きもあり、株式市場内でリスク資産の物色に変化が出た可能性があります。こうした中で、相対的に価格が調整していたビットコインへ資金が循環した可能性も考えられます。ただし、単発の流入だけでは現物需要の本格回復とは判断しにくく、今後も継続的に資金が流入するかを確認する必要があります。
まとめ
- 今週のビットコインは、7月6日に1026万円近辺から取引を開始し、週前半には1040万円台まで上昇しました。ただし、同水準では売りが出やすく、上値の重さが意識されました。足元では価格が24EMAを上回っており、短期的な値動きは強含んでいます。
- デリバティブ市場では、無期限先物の資金調達率がプラス圏で推移しており、ロングポジションの増加が確認されます。3カ月先の先物価格乖離率も3%台後半まで上昇しており、1000万円近辺を底値圏と見るトレーダーが増えている可能性があります。ただし、先物市場で強気の織り込みが進んでいるため、価格が上値を抑えられた場合には、ロングポジションの解消による下落圧力にも注意が必要です。
- オンチェーン面では、取引所保有BTCが高止まりしており、5月以降に増加した売り需要をまだ十分に消化できていない可能性があります。相場が1040万円台から1050万円台を試す局面では、戻り売りが出やすい環境が続くと考えられます。一方で、マイナーネットポジションはプラス圏を維持しており、マイナーが現物BTCの保有を増やしている点は、供給面で一定の下支え材料となります。
- 米国現物ETFでは久々に大きめの資金流入が確認され、現物需要には改善の兆しが見られました。来週以降もETFへの流入が続けば、1000万円近辺での底堅さを支える材料となりそうです。今後は、BTCが1040万円台から1050万円台を明確に突破できるか、またETFフローの改善と取引所保有BTCの減少が確認されるかが、上昇継続を判断するうえで重要なポイントとなります。








.png&w=3840&q=70)
.png&w=3840&q=70)
.png&w=3840&q=70)

