含み益割合は85%まで低下、ここ1年間で最も低い水準に

今週の値動き

- 今週のビットコインは11月3日の1704万円から取引が始まりました。先週の下落の流れを引き継ぎ、週始めから売られる展開となりました。月曜日から水曜日の途中まで安値を更新する動きが見られ、一時は1515万円まで下落しました。水曜日の終値にかけてはようやく反発しましたが、買いは続かず、現在も価格は24時間移動平均線(24EMA)を下回った水準で推移しています。今週も相場が反転する動きは見られず、値動きはかなり弱い結果となりました。ここ2週間では10%強売られる動きが見られ、引き続き下落方向への動きに警戒する必要があります。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率
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ビットコインの無期限先物取引における資金調達率(FR)は、足元で小幅にプラスの0.005%で推移しています。価格の下落が続いていますが、FRはマイナスになるまでのポジションは取られていません。強い下落トレンドが反転する際はFRが一時的にでも大きくマイナスになることも多いため、相場の底打ち予想は慎重にした方が良いでしょう。
2.ロング・ショート清算推移
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- 今週も相場は下落方向への動きが大きく、ロングポジションで清算が目立ちました。11月4日にはデイリーでの清算が2.6億ドルに上り、約1ヶ月ぶりの大きな清算となりました。大きめの清算が入ったことで5日は小幅に反発しましたが、トレンドの勢いを変えるほどの買い戻しはありませんでした。
3.3ヶ月先の先物価格乖離率
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- 3ヶ月先の先物取引価格と現物価格の乖離率は足元で5%近辺まで下落しています。ここ1年間で見ても最低値近辺で取引されており、買いポジションが解消されています。これまでは5%を割り込むあたりから相場の反転が見られました。先物取引の推移だけを見れば調整が進んだ印象があります。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移
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- 取引所が保有するBTCの数量は足元で上昇傾向に転じています。ここ最近の相場の変調から現物売りが加速していることを示しています。同指標が上昇している間は相場の上値は重くなるでしょう。相場の底打ちまではまだ時間がかかりそうです。
2.含み益アドレス割合
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- 同指標は、利益が出ているビットコインアドレスの割合を示す指標です。現在は85%で推移し、急激に下落しています。短期のポジションでは損失が出ていると見られます。現在は約1年ぶりの低水準となり、投資家からの売りが出やすい状況となっています。
まとめ
- 今週のビットコインは1週間を通して弱い展開となり、約4か月ぶりの安値も記録しました。デリバティブ市場では今週も大きな清算があり、ロングポジションの保有トレーダーは損失を計上しています。オンチェーンデータを見ても売り需要の増加が見込まれており、短期では上値が重い状況が続くでしょう。一方、含み益割合を見るとある程度のポジション調整は進んだものと考えられます。1500万円を割り込み、もう一段安になると、売りも一巡する可能性はあります。慎重に買いポジションを入れるなら1500万円を割ったタイミングから買いを検討するのもありでしょう。







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