Bitcoin Weekly Review: 今週は先物取引が乱高下、投機筋も値動きに振り回されたか
今週の値動き

- 今週のビットコインは3月13日の302万円から取引が始まりました。価格は先週末から上昇していたため、この流れが継続し週始めは底堅い動きとなりました。14日には一時352万円まで上昇しました。一方、350万円を超えると短期的な利確売りが発生し、24時間移動平均線(24EMA)を下回り320万円まで下落しました。値動きは週後半に再度買われる流れになり、17日に今週の高値を試す展開となっています。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率

- 今週の資金調達率(FR)は小幅にプラスで推移しています。先週後半に価格が270万円台まで下落した際は-0.04%まで下落し、ショートポジションの比率が上昇していました。売りポジションが増加したことをきっかけに週末は即座に価格が反発しました。現在はプラスで推移していますが、大きくロングポジションが増加しているわけではなく、0.002%で推移しています。
2.ロング・ショート清算

- ロングポジションとショートポジションの清算推移は、先週末に価格が上昇した際に4600万ドルのショートの清算が発生しました。先週前半に価格が弱含んだ時にショートポジションを持ったトレーダーが清算に追い込まれたと考えられます。ショートの清算額としては1月以来の高水準となりました。ロング側では、価格が340万円の今年の高値から押した際に1000万ドルの清算が発生しています。
3.先物価格乖離(3ヶ月)

- 先週から今週にかけて先物価格乖離率は大きく変動しました。先週末はこれまでプラスで推移していた乖離率がマイナスまで下落しました。マイナスになったのは昨年末以来となります。多くのロングポジションが解消されたと見られ、上値が軽くなったことで価格の反発を誘発しました。現在は再度プラス圏を回復し、2.8%程度で推移しています。一方、3月前半の4%近辺から比べると過熱感が後退していると言えます。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移

- 取引所が保有するビットコインの数量は足元で上昇しています。先週、価格が下落していた時は減少傾向にありましたが、価格が再度300万円を突破すると増加傾向に反転しました。価格が上昇したことで売り需要が増加し、多くのユーザーが取引所へ送金していることを示しています。
2.含み益アドレス割合

- 含み益アドレス割合は一時72%を超え、ここ半年間で最も高い水準を記録しています。先週は一時57%まで下落しましたが、急反転しました。この指標を見てもここ1週間の動きがかなり激しかったことがわかります。含み益が増加すると利益を確定するための売りも増えるため、今後この高値を維持できるか値動きに注目です。
まとめ
- 今週のビットコインは非常に強い状態にあり、今後も押し目があれば買われる展開となるでしょう。デリバティブ市場では今週の上昇で買いポジションが増加しているものの、過熱感がある状態までは増えていません。オンチェーンデータでは、含み益が増加したユーザーの売り需要が確認されていますが、現在のところ相場は全体的に強く今後も底堅い動きが予想されます。







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