Bitcoin Weekly Review:週後半に強い回戻る、先物市場では買いが再度増加
今週の値動き

- 今週のビットコイン価格は286万円から取引が始まりました。週始めはレンジで推移することが多かったビットコインですが、14日にレンジを上抜けると相場は上昇し始めました。15日から本格的に上昇が始まり、一時330万円まで上昇しました。一方、昨年夏の高値圏である330万円近辺では利益確定売りが発生し、昨日は強く売られました。現在は24時間移動平均線(24EMA)の下位で推移しています。今週はこれまで11%ほど上昇していますが、移動平均線の下位で推移している間は、上値が重い展開に警戒です。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率

- ビットコインの無期限先物取引のFR(資金調達率)は足元でプラスに転じています。先週300万円を割り込んだ際はFRがマイナスで推移することもありました。300万円以下ではショートポジションの比率が上昇していたことを示しています。一方、現在は足元の高値を更新したことでショートポジションが清算され、FRはプラスを回復しました。再度ロングポジションが増えていることを示唆しています。現在FRは0.08%で推移しています。
2.ロング・ショート清算

- 今週は価格が急騰したため、やはりショートポジションで大きな清算が発生しています。今週は1900万ドルの清算が発生し、先週のロングポジションの1700万ドルの清算を上回りました。一方、ショートポジションの清算額は徐々に減っており、1ヶ月前には2000万ドルの清算が2度発生しています。新規のショートポジションが積まれない限りは、今後大きな清算はないでしょう。
3.先物価格乖離(3ヶ月)

- 下落していた3ヶ月先の先物取引と現物価格の乖離率も今週は上昇しています。一時2.3%まで下落した乖離率ですが、現在は3.4%まで上昇しています。先週の高値であった3.8%を超えていないものの、再度先物が買われていることがわかります。こちらでも徐々に投機筋の買いが確認されています。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移

- 取引所が保有するビットコインの数量は足元で上昇しています。価格が急騰したため、利益を確定するための送金が増加していることを示唆しています。今週は9000BTCほど上昇しており、ここ1ヶ月間の高値圏で推移しています。取引所保有BTCの上昇は売り圧力の上昇を示しています。
2.含み益アドレス割合

- ビットコインのアドレスで現在の価格と比べて利益が出ている割合は、今週73%まで上昇しています。これまでの高値だった71%を上回り、利益が出ているアドレス割合は増加しています。今週は取引所への送金も増加していることから、利益を確定する需要も高まりつつあると考えられます。
まとめ
- 今週は3週間ぶりの陽線が濃厚となり再び強い値動きが戻ってきました。一方、高値圏では強い売りも見られ、高値買いには注意が必要です。デリバティブ市場では買いに偏る動きも見られ、上値が重くなる展開が予想されます。オンチェーンでも利益を確定する動きがあり、一筋縄では高値を更新していく相場にはならないでしょう。







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