Bitcoin Weekly Review: 年明け2週目の相場かなり買いが先行する展開に、含み益アドレス割合は60%台へ
今週の値動き

- 今週のビットコイン価格は1月9日の226万円から取引が始まりました。値動きは週始めから底堅い推移となり、買いが先行しました。230万円手前では横ばい推移となる場面がありましたが、12日に230万円のレジスタンスを超えると価格は一気に上昇しました。現在は243万円近辺で取引されており、24時間平均(24EMA)を上回り推移しています。現在は強い値動きが見られ、2週連続の陽線を記録する事が濃厚となっています。2023年は昨年の弱気トレンドからの反発が目立つ相場となっています。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率

- 資金調達率(FR)は足元で0に近い状態で推移しています。11日に価格が上昇していた際にFRは大きくマイナスで推移し、戻り売りを狙った投機筋の動きが確認されました。しかし240万円を超えるとマイナス幅は縮小しました。多くのショートポジションが解消されたものと考えられます。一方、現在も小幅にマイナスで推移しておりショート需要はまだ残っているようです。このままFRがマイナスで推移し続ける場合、ショートの清算を巻き込んでもう一段の上昇が期待されます。
2.ロング・ショート清算

- ビットコインの先物取引におけるロングとショートの清算は今週、ショート側で大きな清算が発生しました。ショートの清算額は3300万ドルとなり、ここ6ヶ月間で最も大きな清算となりました。今週の価格の上昇がショートの清算を巻き込んだものであったことを示しています。今週は価格が上昇する場面が多かったため、ロング側では目立った清算はありませんでした。
3.先物価格乖離(3ヶ月)

- 3ヶ月先の先物取引価格と現物価格の乖離率も、今週は底堅い値動きと共に上昇しています。現在は1.6%まで上昇しています。乖離率は年初から上昇に転じており、年初のマイナスから大幅に回復しています。先物市場では投機筋が徐々に買い入れを行っている事が示されています。現在の乖離率の水準は昨年11月にビットコインが2万ドル近辺で推移していた水準と同程度となります。先物市場が買いに偏ると、値動きの上値が重くなる要因となるため注意が必要です。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移

- 取引所が保有するBTC推移は、足元で下落傾向が続いています。こちらは昨年末のFTX破綻以降、ユーザーが現物を引き出す動きが加速しています。この流れは新年に入っても変わらずといった状況です。現在の取引所保有BTCは226万BTCとなりここ2年間で最も低い水準となっています。
2.含み益アドレス割合

- 含み益アドレス割合は、今週の価格上昇により60%にタッチしました。昨年12月には一時50%を割り込む動きもありましたが、現在は含み益を抱えるアドレスが多数を占めています。含み益が増えたことで、短期的な利益を確定させる動きも出やすい状況となっています。11月に価格が310万円から急落した際の含み益アドレス割合は62%でした。60%より上位は利益確定の売りに注意が必要でしょう。
まとめ
- 今週のビットコインは強い値動きが見られ、12月の高値を試す展開となっています。年が明けてから相場のモメンタムの回復が見られます。デリバティブ市場では大きなシュートの清算が確認されており、売り手にはかなり厳しい展開となりました。また、先物市場では乖離率が上昇しており、先物の買い入れが強い状況となっています。オンチェーンデータでは含み益アドレス割合が上昇しており、このまま60%を超える高値圏を維持できるか注目です。







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