Bitcoin Weekly Review:今週は500万円を割り込むもショートが増加、足元で底堅さも
今週の値動き

- 今週の値動は前半に下落が目立った。525万円付近から始まったが、価格は一気に492万円まで下落した。先週からの下落の流れが継続した。今週も陰線になると3週連続の陰線となる。
- 週後半に入ると価格は底堅い値動きに変化し、520万円まで反発する場面も見られた。その後、価格は再度500万円を試す動きになったが、現在は24時間の平均となる24EMAの上位で推移している。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率

- 無期限先物取引の資金調達率は、ロングとショートの比率により決められる。ロングが多いと上昇し、ショートが多いと下落する。先週はプラスで推移する場面が多く、ロングポジションを持つトレーダーが多かったことを示している。
- 今週は、価格の下落の影響から資金調達率も下落した。今週の底値496.1万円付近で資金調達率は-0.009%を記録した。これは約1ヶ月ぶりの低い値となった。価格の下落によりロングの清算とポジションの解除が発生した。さらに対円では500万円、対ドルでは4万ドルを割り込んだためショートの割合が増えたようだ。
2.ロング・ショート清算

- 今週は価格が下落する場面が多かったため、ロング側に清算が目立った。価格が500万円を割り込んだ際に先物取引では、1時間足で1900万ドルと1300万ドルの大きな清算が発生している。1900万ドル万ドルの清算は、ここ3週間で3度あり最も多い数値だ。今週の底値から520万円付近まで反発した際は、ショート側でも600万ドルの清算があったが、そこまで目立った清算額ではなかった。
3.未決済建玉

- 先物取引の未決済建玉は、ビットコインを裏付けとするBTCマージンで大きな下落があった。先週は約5万BTCの上昇を記録したが、今週は2万BTCほど下落した。価格の下落と共に多くのポジションが解除されたことを示しており、現在は13.7万BTCで推移している。
- USDTなどを原資にするキャッシュマージンもBTCマージン同様に一時下落する場面があった。しかし足元で再び上昇し、現在は19.9万ドルで推移し最高値圏で推移している。
4.先物価格乖離(3ヶ月)

- 先物価格乖離率は、3ヶ月先の先物価格価格と現物価格の乖離率を年次換算したものだ。同指標は、4月に入ってから大きく下落している。間近では3%を下回り、最安値圏まで下落している。2月に2%を割り込んだ際は、値動きが反転し短期的な上昇トレンドが発生している。現在は2.4%で推移している。市場はかなり弱気に傾き、先物はかなり安く取引されている。
まとめ
- 今週の値動きは、全体的に弱かったものの足元で底堅さが戻ってきている。500万円付近では、買い戻す動きも徐々に戻ってきているようだ。今後の重要なラインとなるだろう。
- 先物市場では今週の底値付近からやっとショートが増えてきており、資金調率もマイナスに振れるようになった。先物乖離率も最安値圏で取引され、値動きが底堅く推移する要因となっている。全体的なチャートはまだ弱気だが先物市場では値動きの反転の可能性を示唆している。










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