週刊テクニカル分析:ビットコイン(BTC)ドル 2024/08/19
【BTC対ドル 日足】
移動平均線
BTCドル日足の移動平均線は、短(5日)・中(25日)・長(75日)期全てが下向きに推移しており、それぞれのスパンで弱気相場であることが示唆されている。また、200日線を除いて下からスパンが短い順に移動平均線が下向きに並んでおり、中長期的な弱気シグナルとなる「弱気のパーフェクトオーダー」が完成している。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドでは、相場トレンドの方向感を示すセンターラインが下向きに推移している。ただ、今月5日には相場が一時-3σを下抜けると共にバンド幅が拡大したが、8日の急反発で相場は-1σを回復し、下降バンドウォークを回避している。
足元ではバンド幅が縮小しており、相場はセンターライン回復か二番底を形成しに行くかの重要局面と言えそうだ。
一目均衡表
一目均衡表では強い売りシグナルとされる三役逆転が完成している。
相対力指数(RSI)
RSIは44.4%と、相場トレンドの過熱感は確認されない。
【BTC対ドル 週足】
移動平均線
BTCドル週足の移動平均線は、中・長期の移動平均線は上向きの推移を維持しているものの、短期25週線が25週線でデッドクロスを示現している。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドでは、相場トレンドを示すセンターラインが下がり始めるなか、相場は-2σと-1σの間で推移しており、下降バンドウォーク開始が懸念される展開と言えよう。
一目均衡表
一目均衡表では、転換線が基準線を上から下抜け、強い買いシグナルとされる三役好転が解消されている。
向こう2週間以内に相場が70,000ドル近辺まで戻せなければ、遅行線が相場実体を下回る見通しとなっている。
相対力指数(RSI)
RSIは48.3%と、相場トレンドの過熱感は確認されない。
【総括】
BTCドル日足は、①移動平均線のパーフェクトオーダーと、②三役逆転が完成しており、強い売りシグナルが二つ点灯している。ボリンジャーバンドでは下降バンドウォークを回避したものの、依然として二番底を探る可能性が残っている他、RSIも相場トレンドの過熱感を示しておらず、下値リスクには警戒しておきたい。
週足では、中長期的なトレンドは依然として強気と言えるものの、5週線のデッドクロスに均衡表の逆転が加わり、短期的な弱地合いはより鮮明となっている。加えて、ボンリンジャーバンドでは下降バンドウォークの開始が意識される展開となっており、こちらも下値リスクに注意したい。
足元の相場は、8日の急反発後の調整中とも言えるが、日足でボリンジャーバンドのセンターライン(59,846ドル)を回復するまで油断は禁物だろう。