週刊テクニカル分析:ビットコイン(BTC)ドル 2024/07/01
【BTC対ドル 日足】
移動平均線
BTCドル日足の移動平均線は、短期5日線が上昇、中期25日線が下落、長期75日線が横ばいとなっており、短期的には相場の中期下降トレンドが一巡し、相場も5日線の上抜けに成功している。
一方、25日線は75日線を上から下抜けデッドクロスを示現しており、売りシグナルが点灯している。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドでは、相場下落に伴いバンド幅が拡大し、下降バンドウォークが発生していたが、相場は-3σにタッチして以降、底堅い推移に転じ、足元では-1σを回復している。これに伴ってバンド下限が折り返し始めており、相場の揺り戻しが意識される展開となっている。
一目均衡表
一目均衡表では、強い売りシグナルとされる三役逆転が維持されている。
相対力指数(RSI)
相対力指数(RSI)は43.93%と、相場トレンドの過熱感は確認されない。
【BTC対ドル 週足】
移動平均線
BTCドル週足の移動平均線は、短期5週が引き続き下落し、強気のパーフェクトオーダーが解消されている。
ただ、そのほかの移動平均線は上向いている。
相場は先週、25週線の下抜けを試したが、終値では同水準を維持した。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドでは、2週間前に相場がバンド幅の縮小に伴ってセンターラインを割り込み、先週は一時下値を試す展開となった。しかし、相場は-1σを割り込むと反発した。
バンド幅はさらに縮小し、相場が次のトレンドに向けて引き続きエネルギーを貯めていることを示唆している。
一目均衡表
一目均衡表では、引き続き強い買いシグナルとされる三役好転が維持されている。
相対力指数(RSI)
RSIは56.36%と、相場トレンドに過熱感は確認されない。ただ、引き続き弱気のダイバージェンスの出現が指摘される。
【総括】
BTCドルの日足は、①ボリンジャーバンドの下降バンドウォークが解消され、②相場は5日線を回復しており、目先では戻りが意識される展開となっている。一方、A)短期5日線のデッドクロスに加え、足元では25日線も75日線でデッドクロスを示現、B)ボリンジャーバンドでは相場トレンドの方向感を示すセンターラインが引き続き下落中、C)さらに一目均衡表では三役逆転を維持しており、戻りの上値余地は限定されよう。
BTCドルの週足では、相場は一時下値を試すも、終値では25週線や-1σを回復し、底堅さを印象付ける値動きとなった。引き続きRSIの弱気のダイバージェンスが指摘されるが、中長期のトレンド指標は強気相場を示唆しており、今週も相場の下値は限定的か。
相場の上値目途としては、日足ボリンジャーバンドのセンターライン(64,125ドル)、一目均衡表の雲下限(64,663ドル)、それから25日線、75日線と一目均衡表基準線が密集する65,300ドル周辺の64,125ドル〜65,300ドルエリアとなるだろう。
一方、相場の下値目途は先週とほぼ変わらず、日足200日線(58,123ドル)、週足ボリンジャーバンド-1σ(59,650ドル)や、25週線(60,511ドル)が密集する58,123ドル〜60,511ドルエリアと見ている。