週刊テクニカル分析:ビットコイン(BTC)ドル 2024/06/24
【BTC対ドル 日足】
移動平均線
BTCドル日足の移動平均線は、短(5日)・中(25日)・長(75日)期の移動平均線が下向きに推移し、下落トレンドを示唆している。加えて、5日線は25日線と75日線を下抜けデッドクロスを示現し、売りシグナルが出ている。
相場は、先週までサポートとなっていた75日線を割り込み、足元では200日線(57,483ドル)まで目星いチャートポイントが見当たらない状況となっている。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドでは、バンド幅の拡大と共に相場が-2σと-1σの間で下落し、下降バンドウォークが始まっており、バンドの下限が切り返すまでは、相場は足元の基調が続きやすいだろう。
一目均衡表
一目均衡表では、①遅行スパンが相場実体を下抜け、②転換線が基準線を下抜け、③相場も雲を割り込んでおり、強い売りシグナルとされる三役逆転が完成している。
相対力指数(RSI)
RSIは39.14%と、相場トレンドの過熱感は確認されない。
【BTC対ドル 週足】
移動平均線
BTCドル週足の移動平均線は、5週線が下落し始め、強気のパーフェクトオーダーが解消されている。
ただ、その他の移動平均線は上向いており、25週線の走る60,000ドル周辺は相場のサポートとして意識される。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドでは、バンド幅の縮小に合わせて相場がセンターラインの維持に失敗しており、目先では-1σ〜-2σ(59,632ドル〜54,446ドル)までの更なる値幅調整が懸念される。
一目均衡表
一目均衡表では、相場が転換線を割り込んだが、引き続き強い買いシグナルとされる三役好転が維持されている。
相対力指数(RSI)
RSIは57.18%と相場トレンドに過熱感は確認されない。ただ、相場が安値を切り上げているのに対してRSIは低下しており、弱気のダイバージェンスの出現が指摘される。
【総括】
BTCドルの日足は、先週と比較して①5日線が25日に加えて75日線でもデッドクロスを示現、②ボリンジャーバンドでは下降バンドウォーク開始、③一目均衡表の三役逆転が完成と、売りシグナルが増加。こうした中、RSIは依然として売られ過ぎとされる30%を割り込んでおらず、相場は安値を広げる展開が視野に入る。
週足では、トレンド指標が依然として強気相場を示唆しているが、ボリンジャーバンドの縮小に伴って相場がセンターラインを割り込んでおり、相場の更なる調整余地を示唆。RSIも弱気のダイバージェンス出現が指摘され、今週も軟調地合いが続くか。
相場の下値目途としては、週足ボリンジャーバンドの-2σ(54,446ドル)、日足200日移動平均線線(57,483ドル)、週足ボリンジャーバンドの-1σ(59,632ドル)や、週足25週移動平均線(59,757ドル)が密集する54,446ドル〜59,757ドルエリアとなるだろう。