週刊テクニカル分析:ビットコイン(BTC)ドル 2024/06/10
【BTC対ドル 日足】
移動平均線
BTCドル日足の移動平均線は、短期の5日線が下向き、中期25日線が上向き、長期75日線が横ばいに推移しており、方向感が入り混じっている。相場は5日線を下抜けており、短期的には弱含む展開となっているが、25日線がサポートとして機能している。また、現状では短期から長期の移動平均線が上から順に並び強地合いが示唆されており、目先では75日線と25日線の間の66,363ドル〜68,667ドルエリアが相場のサポートとして意識される。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドでは、バンド幅の縮小が進み、トレンドの始まりを示唆している。
相場はセンターラインの下抜けを試すも、終値ベースでは同ラインを維持し、強気の推移となっている。ただ、トレンドの方向感を示すセンターラインは横ばいとなっており、現状では相場トレンドの報告感が乏しいことを示唆。こうした状況では、相場は-2σ〜+2σ(66,801ドル〜71,174ドル)の間で推移しやすいと言える。
一目均衡表
一目均衡表では、強い買いシグナルとされる三役好転を維持している。「相場の基準」とも称される基準線も上向いており、上昇トレンドが示唆されている。
相対力指数(RSI)
RSIは56.32%と、相場トレンドに過熱感は確認されない。
【BTC対ドル 週足】
移動平均線
BTCドル週足の移動平均線は、5週線が上向きに推移し、強気のパーフェクトオーダーが完成。相場の地合いが極めて強いことが示唆されている。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドでは、バンドの上限が折り返し始めており、相場が調整しやすいと指摘される。ただ、相場トレンドの方向感を示すセンターラインは上向いており、引き続きセンターライン〜+1σ(61,844ドル〜71,051ドル)の間での推移が意識される。
一目均衡表
一目均衡表では、引き続き三役好転が維持されており、強い買いシグナルが点灯している。
相対力指数(RSI)
RSIは「買われ過ぎ」とされる70%を下回っており(69.94%)、足元では相場トレンドの過熱感は確認されない。
【総括】
BTCドルの日足は、短期的に失速しているものの、①5日線と25日線、それから25日線と75日線がゴールデンクロスを示現しており、③一目均衡表では強い買いシグナルとなる三役好転を維持している。こうした中、ボリンジャーバンドは縮小し、トレンドの始まりを示唆、先週は+2σの上抜けに失敗したが、トレンド指標は強地合いを示しており、今週も高値を試す余地がありそうだ。
一方、BTCドルの週足は、移動平均線と一目均衡表は日足とそう変わらない状態だが、ボリンジャーバンドの上限が折り返し始めていることが気がかりだ。バンド幅が収縮し切っていないということは、次のトレンドに向けて相場がエネルギーを溜め切れていないことを示唆する。
以上に鑑みると、今週のBTCドルも底堅い推移が想定され、短期的には強含む展開が視野に入るが、週足の終値ベースでは上値余地が限定されると指摘され、中長期的には引き続き方向感に欠ける展開が続くか。