週刊テクニカル分析:ビットコイン(BTC)ドル 2024/05/20
【BTC対ドル 日足】
移動平均線
BTCドル日足の移動平均線は、短期の5日移動平均線が上向き、中長期の25日線と75日線でゴールデンクロスを示現しており、短期的には強い上昇トレンドを示唆している。また、相場自体は4月後半からレジスタンスとなっていた25日線の上抜けに成功しており、先週には75日線の上抜けにも成功し、地合いの強さが窺える。
その一方、25日線と75日線は横ばいとなっており、中長期的な相場トレンドは方向感に欠けることが示唆されている。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドでは、相場トレンドの方向感を示すセンターラインが上向き始め、相場もセンターラインを上抜け強気な推移を示唆。加えて、相場が+2σにタッチすると共にバンド幅が拡大し始めており、この先は上昇バンドウォークが意識される相場の推移となっている。
一目均衡表
一目均衡表では、転換線が基準線を上抜き、強い売りシグナルとされる三役逆転が解消され、早期の買いシグナルが一つ点灯している。
また、足元では遅行線の相場実体上抜けと相場の雲上抜けが直近となっており、三役好転が完成するかが注目される。
相対力指数(RSI)
RSIからは相場トレンドの過熱感は確認されない。
【BTC対ドル 週足】
移動平均線
BTCドル週足の移動平均線は、75週線が200週線を上抜き強気のパーフェクトオーダーが出現。下向いていた5週線も下げ止まり、相場は同移動平均線を上回り、短期的な地合いも改善し始めている。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドでは、バンド幅が縮小し始めており、トレンドの始まりを示唆している。
相場はセンターラインまで下げて調整一服感はあるものの、先週は+1σの回復には至らず、目先ではセンターライン〜+1σ間での推移が意識される展開と言えよう。
一目均衡表
一目均衡表では強い買いシグナルとされる三役好転を維持している。
相対力指数(RSI)
RSIからは相場トレンドの過熱感は確認されない。
【総括】
BTCドルの日足は、①短期の5日線が上向き、②一目均衡表の転換線が基準線を上抜けるなど、短期的な地合いの改善が示唆される一方、三役好転や上昇バンドウォークといった明確な買いシグナルが出現しない中、中長期的なトレンドは横ばいとなっている。ただ、ボリンジャーバンドでは上昇バンドウォークが意識される相場の推移となっており、アップサイドへの素早い動きに注意したい。
BTCドルの週足では、強気のパーフェクトオーダーの完成により短中長期で相場トレンドが強いことが示唆され、三役好転の維持で強い買いシグナルが点灯し続けている。RSIも買われ過ぎとされる70%を下回っており、強い地合いが続くだろう。