週刊テクニカル分析:ビットコイン(BTC)ドル 2024/03/26
【BTC対ドル 日足】
移動平均線
BTCドルの移動平均線は、5日線と25日線でデッドクロスが出現し、短期の売りシグナルが点灯中。これに伴って強気のパーフェクトオーダー(上から順に短・中・長期の移動平均線が並ぶ現象)も解消されている。
ただ、相場は5日線と25日線を回復しており、短期的な相場の調整に一服感も窺える。
長期トレンドは引き続き上向いている。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドでは強い上昇トレンドを示す上昇バンドウォークが解消され、相場はセンターラインを割り込み、バンド幅の縮小と共に-2σにタッチ。短期的には強く押したが、調整完了を示唆している。
バンド幅は縮小しており、トレンドの開始を示唆。相場はセンターラインを回復し、+2σが意識される展開と言えよう。
一目均衡表
一目均衡表では、転換線が基準線を下回り、強い買いシグナルとされる三役好転が解消された。早期売りシグナルが一つ点灯している状態だ。
相対力指数(RSI)
RSIは相場トレンドの異変を示唆するダイバージェンスが解消されると共に、過熱感が解消されている。
【BTC対ドル 週足】
移動平均線
BTCドルの週足の移動平均線は、短中長期のそれぞれが上昇しており、トレンドは上向いている。相場実体と5週線との乖離も縮小しており、短期的な過熱感は後退したと言えよう。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドでは、トレンドの方向感を示すセンターラインが上向いている。2月には上昇バンドウォークが始まり、最終週から3月第一週には相場が+2σを上回る非常に強い値動きを見せた相場だが、先々週には相場が+3σタッチ後に反落し、先週は+1σ〜+2σの間での推移に戻った。
足元ではバンド上限が上昇する一方で、バンドの下限が折り返し始めており、そろそろ調整期間に入ってもおかしくない状況と言えよう。
一目均衡表
一目均衡表では、強い買いシグナルとされる三役好転が維持されている。
相対力指数(RSI)
RSIは買われ過ぎとされる70%を超えている。
【総括】
BTCドルの日足は過熱感が解消したものの、①短期移動平均線のデッドクロス、②均衡表が逆転(転換線が基準線を下回る)したことにより、短期的に相場の上値余地は限定されるか。尤も、ボリンジャーバンドではバンド幅の縮小に伴い相場が-2σにタッチして反発しており、値幅調整は完了した可能性が指摘さる。また、相場はセンターラインを回復しており、+2σが意識される。
中長期のトレンドに関しては、引き続き強い地合いが保たれていることが示唆されており、この先はレンジ上抜けに向けて高値圏での揉み合いが見込まれる。
相場は週足でも、①5週線からの相場の上昇乖離の解消と、②相場の+2σ割れによって、短期的な過熱感の後退が確認される。一方で、週足のボリンジャーバンドの下限は折り返し始め、RSIも過熱感を示唆しており、相場は調整してもおかしくない状況と言えよう。
日足のテクニカル的な状況も鑑みれば、更なる値幅調整というよりは、相場急騰後の日柄調整が濃厚か。