BTCはFTXショックの下げを解消 踏み上げ相場で2.1万ドルにタッチ
1月9日〜15日のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比416,578円(18.43%)高の2,676,775円と急伸し、BTC対ドル相場は昨年11月に起きたFTXショックによる相場下落を完全に解消した(第2図)。
13日に発表された12月の米消費者物価指数(CPI)の上昇ペース減速により、BTC相場は米国債利回りの低下に逆行高となり240万円台に乗せると、翌日もミシガン大学が発表した期待インフレ率の低下を受けて、米株の上昇に連れ高となり、250万円に乗せた。これにより、BTC対ドル相場は心理的節目の20,000(≒255万円)に到達すると、14日朝方に1.2億ドル超のショートポジションの清算が発生し21,000ドル周辺まで踏み上げた。円建ての相場は270万円周辺まで戻した。
ボラティリティの落ち着きやすい週末の相場は、260万円台で揉み合いに終始したが、今朝方からは既に動意含みとなり270万円を回復している。


今週は週央18日の日本銀行政策決定会合と12月の米生産者物価指数(PPI)に注目しており、ドル安を促す結果となればBTC相場には引き続き追い風が吹こう。
一方、月初からのBTC相場はパラボラ(放物線)を描き上昇していている。こうした状況では、相場は最終的にオーバーシュートして調整に入る傾向があるため、やはり先週指摘した通り、買いの息切れには警戒しておきたい。相場が長い上ヒゲをつけたり、大規模なショートポジションの清算が起きたりすると、過熱感のサインと言える。
足元では、BTC対ドルはFTXショックの下げ(第2図内紫線)を回復し、昨年11月高値の21,500ドル(≒273.8万円、第2図内オレンジ線)を試す展開となっており、同水準が相場のレジスタンスとなっている。11月高値の回復に成功すれば、相場が一段と水準を上げる展開が視野に入るが、オーバーシュートする可能性も考慮すれば週後半に上げ幅を縮小するシナリオも想定しておきたい。




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bitbank Report 2023/01/16:BTCはFTXショックの下げを解消 踏み上げ相場で2.1万ドルにタッチ







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