週刊テクニカル分析:ビットコイン(BTC)ドル 2024/07/22
【BTC対ドル 日足】
移動平均線
BTCドル日足の移動平均線は、短期5日線と中期25日線が上向き、相場が短中期の下降トレンドから脱却したことを示している。一方、長期の75日線は横ばいとなっており、長期的には揉み合い相場の継続を示唆している。
2週間前まで5日線が25日線と75日線、さらには200日線でデッドクロスを示現し売りシグナルが点灯していたが、足元では5日線が他の移動平均線を上抜けゴールデンクロスが発生している。
相場は今月4日に200日線を下抜けるも、14日には再び同移動平均線の上に浮上。足元では全ての移動平均線の上で推移しており、強い地合いとなっている。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドでは、12日に相場が-1σを回復し下降バンドウォークが終了。14日には相場がセンターラインを上抜け、強気の推移に転じた。また、15日にはバンド幅の拡大とともに相場が+2σにタッチし、足元では上昇バンドウォークが始まっていると指摘される。
一目均衡表
一目均衡表では、16日に転換線が基準線を上抜け、19日に遅行線が相場実体を上抜くと共に、相場が雲上限を回復し、強い買いシグナルとされる三役好転が完成した。
相対力指数(RSI)
RSIは67.45%と相場トレンドの過熱感は確認されない。
【BTC対ドル 週足】
移動平均線
BTCドル週足の移動平均線は、5週線が25週線を下抜けデッドクロスが出現。しかし、相場は全ての移動平均線の上で推移し、地合いの強さを示している。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドでは、バンド幅が縮小し、引き続き相場が次のトレンドに向けてエネルギーを貯めていることを示唆している。
相場は先週、センターラインの回復に成功しており、強気の推移となっている。
一目均衡表
一目均衡表では、強い買いシグナルとされる三役好転を維持している。
相場は一時基準線を僅かに割り込むも、直近2週間の反発で基準線と転換線の双方を回復している。
相対力指数(RSI)
RSIは60.57%と、相場トレンドの過熱感は確認されない。
【総括】
2週間前には、日足RSIが売られ過ぎ水準の30%割れ目前となっており、当時200日線や日足一目均衡表の転換線が密集した58,000ドル台後半への相場の揺り戻しを指摘したが、相場は同エリアを上抜け、先週には68,000ドルを回復した。
足元では日足RSIが買われ過ぎ水準となる70%手前となっているが、①ボリンジャーバンドの上昇バンドウォーク開始と、②一目均衡表の三役好転が完成しており、過熱感が明白になるまで相場の上昇基調は続くか。
週足ではボリンジャーバンドのバンド幅が縮小し、相場が次のトレンドに入る準備ができつつあると言える。
目先のBTCドルの上値目途としては、週足+2σや史上最高値が密集する73,190ドル〜74,742ドルエリアが注目される。相場が同エリアの上抜けに成功すれば、史上最高値更新に加え、5ヵ月以上に及ぶ高値でも保ち合いからの上放れとなり、相場上昇に拍車が掛かる可能性が指摘される。