週刊テクニカル分析:ビットコイン(BTC)ドル 2024/07/08
【BTC対ドル 日足】
移動平均線
BTCドル日足の移動平均線は、短期5日線が200日線でデッドクロスを示現、中期25日線と長期75日線も下向きに推移しており、相場は短中長期で下降トレンドであることを示唆している。
相場は200日線を割り込んでおり、目星い下値目途が無い状態だ。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドでは、相場トレンドの方向感を示すセンターラインが引き続き下落している。相場は先週、-1σを回復しセンターラインまで戻したが、その後は戻り売りが入り、下降バンドウォークが再開している。
バンドの下限が折り返すまでは、足元の相場の下落基調が続きやすいだろう。
一目均衡表
一目均衡表では、強い売りシグナルとされる三役逆転が維持されている。
相場は先週、転換線をも割り込み、足元では目星い下値目途が見当たらない状態だ。
相対力指数(RSI)
相対力指数(RSI)は30.29%と、売られ過ぎとなる30%を割り込む寸前となっている。
【BTC対ドル 週足】
移動平均線
BTCドル週足の移動平均線は、引き続き短期5週線が下降しており、短期トレンドは下向いている。
相場は25週線を大きく割り込んでいるが、中長期のトレンドの方向は引き続き上向いている。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドでは、相場は-1σの維持に失敗するも、-2σを終値で維持しつつ、バンド幅は引き続き縮小しており、相場が次のトレンドに向けてエネルギーを貯めていることを示唆している。
一目均衡表
一目均衡表では、強い買いシグナルとされる三役好転が維持されている。
一方、相場は僅かに基準線を割り込んでいる。
相対力指数(RSI)
RSIは45.80%と、相場トレンドの過熱感は確認されない。一方、相場が先週、安値を切り下げたことで、弱気のダイバージェンスが解消されている。
【総括】
先週のBTCドルは、日足ボリンジャーバンドのセンターラインや一目均衡表の雲下限付近の64,000ドル周辺まで戻した後に反落。ここまでは想定通りだったが、下値目途として指摘した日足200日線や週足25週線が走る58,000ドル〜60,000ドルエリアを大きく下抜け、週足-2σや同一目均衡表の基準線が密集する50,000ドル台中盤まで下げ足を速めた。
足元のBTCドルは、日足では、①相場が200日線を下抜け、②ボリンジャーバンドの下降バンドウォークが再開中、③一目均衡表では三役逆転が維持されており、トレンド指標は弱気一色と言えよう。ただ、移動平均線や一目均衡表で目星い下値目途が乏しくなる中、相場はボリンジャーバンドの-2σにタッチ、RSIは30%割れが目前となっており、今週は相場の揺り戻しも視野に入る。
BTCドルの週足では、相場は想定以上に下げたものの、中長期のトレンド指標は引き続き強気相場を示唆している。気掛かりだったRSIの弱気のダイバージェンスも解消されており、足元のボリンジャーバンドの-2σや一目均衡表の基準線周辺の水準では押し目買いが入りやすいか。
とは言え、日足では弱気相場が色濃く示唆されているため、今週も相場の上値余地は限定的と言えよう。まずは、日足5日線(57,647ドル)、200日線(58,702ドル)、日足一目均衡表転換線(58,840)が密集する57,647ドル〜58,840ドルエリアが目先の相場のレジスタンスとして意識されそうだ。