ジリ安続くビットコイン 資金調達率に変化

4日のビットコイン(BTC)対円は、アジアから欧州時間まで狭いレンジで不安定な値動き。今週、相場のサポートとして機能してきた22,750ドル周辺の水準(≒304万円〜305万円)では押し目買いが入ったが、中国軍の台湾周辺海域での軍事演習開始や本日の米雇用統計を控え、手控えムードが広がり上値は限定的だった。その後、米市場序盤に主要3指数がやや押すと、BTCはロングの投げを伴ってサポートを割り込み一時は300万円をも割ったが、米株が下げ止まると切り返し、下げ幅を若干縮小した。


想定以上に今週は上値の重いBTC相場だが、悪材料が多い割に下値も堅く値崩れはしていない。ジリ安基調が続く中で市場のポジションが買い持ち側に偏っていたことからロングの投げが入ったが、先物の資金調達率は昨日マイナスに転じており、そろそろ売り物が出尽くす頃か。今夜の米雇用統計を巡っては、一部米企業でレイオフが始まっていることや、失業保険の新規申請件数が伸びていることから6月からの改善は想定し難く、米連邦純制度理事会(FRB)の利上げペース減速期待を誘う結果になると見ている。7日続落となっているBTCだが、相場が切り返すタイミングは近いと想定している。


