BTC急上昇で10万ドル回復 半値戻しは全値戻しか
6日のビットコイン(BTC)円は1547万269円から取引が始まった。今月20日のトランプ次期米大統領就任への期待感から東京時間のBTCは強含みに推移し、9万9000ドル水準となる1563万円を回復。しかし、大台の10万ドル(≒1579万円)を目前に失速すると、欧州時間には1560万円近辺まで水準を下げた。その後、相場は一時1550万円まで下落するも、トランプ氏の大統領選勝利を確定する連邦議会の合同会議で正式に同氏の次期大統領選出が確定すると、BTCは反発。寄り付きの米株式市場の上昇も追い風となり、相場は米国時間序盤に一気に10万2000ドル周辺となる1611万円まで上値を伸ばした。その後は上げ渋る展開となるも、1600万円周辺で相場は買い支えられ、終値は1612万3150円となり、先月17日ぶりに終値で1600万円を回復した。
本日のBTCは底堅い推移が続くか。相場は昨日の上昇で先月17日に付けた1665万円の史上最高値と同30日の安値1432万1292円を基点とするフィボナッチ・リトレースメント50%戻しとなる1548万5646円を回復。即ち、半値戻しを達成した。足元では同フィボナッチ・リトレースメント78.6%戻しとなる1615万1656円近辺で上げ渋っているが、「半値戻しは全値戻し」と言われるように半値戻し達成は相場反発に勢いがあることを示唆し、目先のBTCは再び史上最高値を試す展開が視野に入る。他方、米国の現物ビットコインETFには本稿執筆時点で7.69億ドルもの資金の純流入が確認されており、やはり機関投資家の出戻りで年末の資金流出には歯止めが掛かっていると指摘される。ドル建てのBTC相場は大台の10万ドルを回復しており、市場心理の改善で相場の下値は堅いだろう。