BTCは上げ幅縮小 ETFには資金流入再開
26日のビットコイン(BTC)円は1561.8万円から取引が始まった。この日は東京時間序盤からアルトコインの地合いが緩み、BTCもつれてジリ安に推移すると、欧州時間には売りが加速し、ロングの投げを伴って相場は1510万円周辺まで一段安を演じた。その後発表された米新規失業保険申請件数が市場予想を下回ると、米金利が上昇する場面もあったが、直後の7年債入札で需要が堅調だったことで金利は上げ幅を縮小し、BTC相場には影響しなかった。ただ、米株の「サンタクロースラリー」は明確に失速し、米国時間のBTC相場は底堅くも上値の重い展開となり、終盤まで小動きが続いた。引け後もBTCは動意に乏しく、終値は1512.7万円。ドル建てでは95,000ドル(≒1498.7万円)を維持した。
本日のBTCは底堅い推移に転じるとみている。ドル建てでは100,000ドル回復が目前となっていたBTCだが、95,000ドル台に反落し、24日の上げ幅を縮小した。今週の相場はデリビットのオプション市場で建玉が集中する、95,000ドルストライクと100,000ドルストライクの間を行き来する格好となっており、本日は同レンジの下限で買い支えられるか。年末で機関投資家が不在となることを懸念していたが、昨日の現物ビットコインETFでは、フィデリティのFBTCに2.54億ドル、アークのARKBに1.86億ドルと資金が流入しており、思いの外需要が堅調だ。相場が100,000ドルに乗せるだけの余力があるかには自信がないが、目先では再度同水準を試す余地はありそうだ。