BTCは粘り腰発揮でまた史上最高値更新 FOMC前に続伸できるか?
16日のビットコイン(BTC)円は1601.5万円から取引が始まった。米国の戦略的ビットコイン備蓄(SBR)実現への期待感が膨らむ中、昨日はシカゴマーカンタイル取引所(CME)のBTC先物取引開始と同時に相場は上値を追う展開を繰り広げ、東京時間序盤には1635.1万円まで上値を伸ばした。しかし、上げ一巡後に失速すると、欧州時間序盤にかけて弱含み、上げ幅を完全に吐き出した。一方、米国勢参入が本格化すると、ナスダック総合の上昇を眺めBTCは粘り腰を発揮し、一時は1655万円まで上値を伸ばした。終盤にかけてはやや水準を下げるも、106,000ドル水準周辺での揉み合いに転じ、終値は1634万円となった。
本日のBTCは底堅い推移で揉み合いに転じるか。トランプ次期米大統領がSBR実現に改めて意欲を示したことで、BTC相場は堅調な推移となっている。しかし、ドル建てBTC相場は昨日、上昇チャネル上限を一時的に上回ったが、すかさず売りが入り、終値での上抜けには失敗。チャネル上限が相場のレジスタンスとして意識されていると指摘される。本日は11月の米小売売上高の発表を控えているが、米連邦公開市場委員会(FOMC)の初日ともなっており、市場ではあまり材料視されないとみている。ただ、BTCは米国のSBR実現への期待感で相場の下値を支えられつつも、FOMC前の様子見ムードで上値は限定される可能性が指摘され、本格的に方向感がで始めるのは、日本時間19日未明のFOMCを通過してからだろう。
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bitbank Report 2024/12/17:BTCは粘り腰発揮でまた史上最高値更新 FOMC前に続伸できるか?