BTCは米国時間に反発 感謝祭ウィークの押し目買い?
27日のビットコイン(BTC)円は1401.1万円から取引が始まった。東京時間はジリ高に推移するもはっきりと方向感を示せず、1400万円台前半での推移に終始。欧州勢参入後はドル円相場の下落が相場の上値を圧迫し、1420万円を挟み込み小動きとなった。一方、米国時間朝方に発表された10月の米個人消費支出(PCE)価格指数やGDP成長率は市場予想と合致し、インフレ上振れ懸念が後退。また、10月の米耐久財受注が市場予想を下回ったことも材料視され、米金利が低下する中、BTCは上値を追う展開となり、前日に相場のレジスタンスとなっていた95,000ドル水準(≒1440万円)の上抜けに成功し、1470万円周辺まで反発した。米国市場引け後の相場はやや失速し、終値は1455.8万円となった。
本日のBTCは底堅い推移が続くか。本日は感謝祭に伴い米国市場が休場となり、ETFの取引も停止する。通常であればこうしたタイミングでは利食いが入りやすく、実際、昨日の米株式市場は下落した。ただ、上昇局面に入ったBTCは感謝祭のある週に押し目を付けやすいという「感謝祭アノマリー」があり、2016年、2020年、2023年の感謝祭通過後は上昇トレンドが再開していた。つまり、アノマリーが繰り返されるとすれば今週の押し目は買い場として意識されやすく、昨日の反発はアノマリーを意識した動きだった可能性もある。本日は米国勢不在のため上値の余地も限定されそうだが、ドル建てでは相場が90,000ドル台後半に戻しており、再び100,000ドル(≒1515.8万円)を意識した展開にも注意しておきたい。