BTC円続落も1400万円を維持 安値拾いと利食いで鬩ぎ合い
26日のビットコイン(BTC)円は1438万円から取引を開始した。前日の急落の反動で、東京時間序盤の相場は戻りを試す展開となり、1470万円近辺まで水準を戻した。しかし、ドル建てで95,000ドルとなる同水準で失速すると、海外勢参入後には戻り売りが入り、1410万円周辺まで下落した。米国時間序盤に入ると、再び安値拾いの買いが入り反発したが、この日もコモディティ市場の下落につれる形で戻り売りが入り、一時は1400万円を割り込んだ。一方、注目されたFOMC議事要旨では、利下げペースについて会合参加者の意見が割れていたことが明らかとなったが、市場は織り込み済みで寧ろ12月の利下げ観測が若干高まり、BTCは下げ止まった。終値は1410万円だった。
本日のBTC相場は下値リスクに注意したい。一時は95,000ドル水準まで戻した相場だったが、想定以上に利食いの圧力が強かった。しかし、相場の下げ幅は前日と比較して限定されており、目先では安値拾いの買いと利食い売りが鬩ぎ合う展開となりそうだ。他方、本日は10月の米個人消費支出(PCE)価格指数とGDP成長率などの一連の米四半期データが公表される。FOMC議事要旨を無難に通過したBTCだが、仮にインフレやGDPが上振れとなれば、FRBによる12月の利下げ観測の後退から再び下げに転じる展開も視野に入る。尤も、デリビットのBTCオプションでは90,000ドル(≒1376.1万円)ストライクが最大ピンとなっており、下値余地は案外限定的か。
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bitbank Report 2024/11/27:BTC円続落も1400万円を維持 安値拾いと利食いで鬩ぎ合い