IBITオプション開始でBTC続伸 史上最高値をまた更新
19日のビットコイン(BTC)円は1401.2万円から取引を開始すると、東京時間は強含みに推移し、終盤にはここもとの相場のレジスタンスとなっている92,000ドル水準となる1424万円まで上昇した。欧州時間に入ると節目の水準を背に揉み合いに転じるも、米国時間序盤には上下に振れた後に上昇に転じ、1450万円まで上値を伸ばし、13日の史上最高値1448.9万円を僅かに上回った。一方、これによりドル建てBTC相場が94,000ドルにタッチしたことで、その後は利益確定の売りで反落。米国市場の引け後も上げ幅を縮小する展開は続いたが、終値は1433万円と続伸し、ドル建てでは92,000ドル乗せに成功した。
昨日の米国市場では、ブラックロックの現物ビットコインETF(IBIT)オプションの取引が開始され、取組高は35.4万枚でドルベースでは19億ドルを記録した。更に、内訳はコールオプションが28.8万枚と全体の82%を占めており、米国時間のBTC相場の上昇に影響した可能性が指摘される。昨日は結果的に上げ幅を縮小したBTCだが、週初の想定よりも強い地合いとなっており、IBITオプションの影響は侮れないか。相場の史上最高値更新も一層FOMO(取り残されることへの恐怖)を誘う材料となり得ることから、重要指標の発表を控える来週を待たずして、相場が上値を試す可能性も想定しておきたい。
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bitbank Report 2024/11/20:IBITオプション開始でBTC続伸 史上最高値をまた更新