トランプトレード巻き戻しでBTC続落 注目の激戦区はどこ?
4日のビットコイン(BTC)円は1048.5万円から取引を開始。本日米国で投開票が始まる大統領選挙を控え、東京時間から欧州時間中盤にかけては前日の終値を挟み込み小幅な揉み合いに終始した。一方、大統領選直前に世論調査や予測市場で共和党候補のトランプ氏が圧勝する可能性が後退する中、トランプトレードの巻き戻しが発生し、米国時間のBTC相場は下げに転じ、終盤には1030万円近辺まで水準を落とした。今朝方には一時1018.2万円まで下落するも、その後は買い戻され、終値は1034万円となった。
本日はいよいよ米大統領選挙当日となる。投票開始時刻は州や郡によって誤差があるものの、多くの地域では日本時間5日の午後9時に始まる。出口調査が終わる時間にも誤差があるが、主要な激戦区での調査が終わるのは日本時間6日の午後12時台となる。特に注目するべき州としては、世論調査で支持率が拮抗するペンシルベニア、ノースカロライナ、ジョージアの激戦区が挙げられ、これらの州での結果が選挙の趨勢を左右し得る。予測市場のポリマーケットでは、トランプ氏の勝率が58.4%と依然としてリードを維持しているが、出口調査でハリス氏がリードすれば、トランプトレードの巻き戻しが加速し、BTC相場の重石となろう。尤も、本日中には選挙結果について確信的な情報は得られないと指摘され、相場に大きな動きは見込めないだろう。BTCは10月30日から6日続落しているが、下げ幅としては調整の範囲内と言え、本日はある程度の揺り戻しも期待できるか。
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bitbank Report 2024/11/05:トランプトレード巻き戻しでBTC続落 注目の激戦区はどこ?