BTCは復調も6.9万ドルトライ失敗 来週まで揉み合い続くか
24日のビットコイン(BTC)円は1019.1万円から買い優勢で取引を始め、東京時間序盤に1030万円近辺まで上昇した。一方、これにより相場はドル建てで67,000ドル台中盤に戻すと失速。欧州時間に入ると戻り売りが入り、上げ幅を解消した。しかし、BTCはその後反発すると、前日の引け後に好決算を発表したテスラの株価急騰を好感して、米国時間に1035万円周辺まで反発。この日発表された米指標はFRBの緩やかな利下げペースを正当化する内容だったが、米国債には売り加熱感から押し目買いが入ったことも相場の支援となった。米国市場引け後のBTCは69,000ドル水準となる1047万円に肉薄するも、終値にかけてはやや水準を下げ、1035.8万円でこの日の取引を終えた。
本日のBTC相場は高値で揉み合う展開が見込まれる。テスラ主導の米ハイテク株上昇やここもとのETFフローの改善を受けても相場は69,000ドルトライに失敗しており、目先ではドル建てで直近の高値(69,409ドル≒1053万円)を背に揉み合ってブレイクアウトを窺う展開になるとみている。昨日は米金利の低下に救われる場面もあったが、指標ベースでは金利の先高感はなかなか払拭されないだろう。とは言え、BTCはテクニカル的な環境の改善で下値は引き続き限定的と言えよう。本日は9月の米耐久財受注を控えているが、来週後半には9月の米個人消費支出(PCE)価格指数と米雇用統計の発表を控えており、BTC相場はそれまで方向感を示しづらいと指摘される。
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bitbank Report 2024/10/25:BTCは復調も6.9万ドルトライ失敗 来週まで揉み合い続くか