BTCは下げ止まり値固めへ 調整後の反発にも期待
22日のビットコイン(BTC)は1016.1万円で取引を始めた。東京時間序盤の相場は1005万円周辺まで下に往って来いを演じるも、その後は小締まる推移となり1020万円を回復した。一方、欧州勢参入後には売り優勢となり1010万円周辺まで水準を下げた。この日の米国時間も目星い取引材料に欠ける中、FRBの利下げペースが緩やかなものになるとの見方から米債利回りが上昇し、BTC相場の上値を圧迫。他方、ポリマーケットで米大統領選におけるトランプ氏の勝率がこの日も上昇したことや、終盤にかけて米株が持ち直したことでBTCの下値は堅く、相場は67,000ドル水準の1014万円を挟み込む展開に終始。終値は同水準を維持し、1019.4万円となった。
BTCは本日も底堅い推移が続くとみている。直近二日間の米金利上昇を受けてもBTCの下げ幅は限定的となっており、地合いの強さが伺える。トランプトレードやETFフローの改善に加えて、先週の相場上昇でテクニカル的な環境も改善しており、足元の状況は70,000ドル(≒1059.8万円)トライ失敗後の短期的な調整と指摘される。本日は9月の米住宅販売件数や米地区連銀経済報告(ベージュブック)の公表を控えており、景気やインフレ動向には注意しておきたい。尤も、米景気の底堅さが示されればBTCの調整余地は拡大する可能性があるが、下値余地は65,000ドル〜66,000ドル(≒984.1万円〜999.2万円)の間にとどまるとみていおり、同水準まで相場が調整すれば押し目街が入りやすいだろう。