BTC円は1000万円に回復 振れ幅伴いつつも続伸
15日のビットコイン(BTC)円は987.6万円から取引が始まった。相場は前日に2カ月半ぶり高値に戻したことで、東京時間には材料待ちで小緩む展開となるも、980万円周辺で下げ渋った。海外勢参入後も相場は980万円周辺で揉み合いに終始したが、米国時間序盤には寄付きの米株の乱高下に連れてBTCも上下に振れ荒い値動きを演じたが、予測市場のポリマーケットで米大統領選でのトランプ氏の勝率が連日上昇したことや、米サンフランシスコ連銀のデイリー総裁が年内の利下げ継続を示唆したことで持ち直し、米国時間終盤にかけて1000万円周辺で推移した。今朝方には一時990万円周辺まで押すも、終値にかけては買い戻され、綺麗に1000万円で引けた。
昨日は蘭半導体製造装置メーカー大手のASMLが決算を発表し、低調な売り上げ見通しが米ハイテク株の重石となった。これによりBTCも上値を抑えられた格好だが、FRBによる利下げ継続の確率が上昇し、ここもとの金利上昇が一服、相場の支えとなっている。決算絡みの米株の売りには本日も警戒しておきたいが、①ETFフローの改善、②トランプ氏の勝率上昇、③利下げ継続の可能性、④下降チャネルからのブレイクアウトと、足元のBTCには好材料が豊富と言え、目標達成感が出るまで強い地合いが続くか。相場続伸の場合、本日は2021年の高値69,000ドル(≒1030万円)や心理的節目の70,000ドル(≒1045万円)が上値目途とみている。