BTCは底堅くも神経質な値動き続く 米雇用統計が明暗わけるか
3日のビットコイン(BTC)対円は891万円から取引を開始。東京時間の相場は前日の60,000ドル(≒881.1万円)タッチの反動高で905万円近辺まで水準を戻したが、欧州勢参入後には中東情勢への不安から売りが入り、上げ幅を吐き出した。米国時間序盤には、米新規失業保険申請件数が上昇、加えてイスラエルがシリア東部にあるロシア空軍基地を攻撃したとの報道もあり、BTCは60,000ドル割れを試した。しかし、心理的節目でテクニカル的なサポートも密集する同水準で相場は下げ渋ると、米国時間終盤にかけて895万円近辺まで戻し、終値は893.9万円となった。
BTCは神経質な値動きが続くも、60,000ドルを終値で維持した。今夜は9月の米雇用統計を控えるが、今週発表されたISMの雇用指数は、製造業が3カ月連続、非製造業では2カ月連続で拡大・縮小の境目となる50を下回っており、雇用統計の結果に不安が残る。中東情勢も引き続き要注意だが、BTCが復調するか、60,000ドル下抜けとなるかは今夜の雇用統計の結果にかかっていると言えよう。相場復調の場合、上値目途はドル建ての20日平均の62,553ドル(≒913万円)から200日平均が走る63,624ドル(≒933万円)とみている。一方、雇用統計が下振れとなれば、BTCはボリンジャーバンド-2σや一目均衡表雲下限が密集する57,500ドル〜58,000ドルエリア(≒843万円〜851万円)まで下値余地がありそうだ。
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bitbank Report 2024/10/04:BTCは底堅くも神経質な値動き続く 米雇用統計が明暗わけるか