FOMC大幅利下げでBTC続伸 イベント通過で方向感示しやすいか
18日のビットコイン(BTC)は856.3万円から取引を開始した。東京時間の相場は方向感を失い小幅揉み合いに終始。欧州勢が参入すると弱含みに推移し840万円台前半まで水準を下げたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を前に再び揉み合いに転じた。FOMCでは50bpの利下げが決定され、直後のBTC円は振れ幅を伴って上下するも、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が記者会見で景気後退の兆候を否定した他、インフレ目標達成に自信を示すと、相場は今朝方から上昇に転じ、880万円を回復。終値は883万円で3週間ぶりの高値となった。
FRBは50bpの大幅利下げを決定したが、経済見通しでのGDP成長率の見通しは6月からほぼ変わらず、バランスがとれた内容だった。FOMCの金利見通しについては、年内は残り50bp、来年は100bpの利下げが見込まれており、6月の見通しから下方修正されたものの、市場予想よりは遅いペースの利下げ見通しとなっている。金融市場では今年から来年にかけての大幅利下げ観測が巻き戻り、米債利回りとドルが上昇しているが、全体として景気への懸念を和らげる内容となった上に、利下げサイクルに入ったことが示唆され、BTCには追い風となった。重要イベント通過によって目先のBTC相場は方向感も出やすいと指摘され、本日も確りとした推移が期待できるか。
PDFリンク
bitbank Report 2024/09/19:FOMC大幅利下げでBTC続伸 イベント通過で方向感示しやすいか