BTC円は三日続落 FOMCへの警戒感広がる
16日のビットコイン(BTC)円は、今週開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)への警戒感が広がるなか、835万円から売り優勢で取引を始め、東京時間序盤には820万円周辺まで水準を下げた。その後、売り一巡後に830万円近辺まで戻すも、海外勢参入後には失速した。米時間序盤には、FRBによる大幅利下げへの警戒感から相場は更に水準を下げ、一時は810万円を僅かに割り込む場面もあったが、その後は下げ渋る展開に転じた。終値にかけてのBTCはやや買い戻され、終値では820万円を回復した。
FF金利先物市場では、先週末から50ベーシスポイント(bp)の大幅利下げを織り込む動きが加速し始めた。昨日はダドリー元NY連銀総裁がブルームバーグの論説記事で大幅利下げが決定される可能性を指摘し、相場の重石となった格好だ。FRBによる大幅利下げは市場の景気先行きに対する警戒感を煽る可能性がある。また、金融政策と景気の見通しに対してFRBがどのようなメッセージを市場に発するかも依然として不透明感が強く、本日も積極的にリスクを取れる状況とは言い難い。米株や金相場が底堅く推移していることから、BTCも大きく値崩れする可能性は低いとみているが、FOMC通過まで方向感を示し難いだろう。