BTC反発で雇用統計後の下げを奪回 本日はトランプ対ハリスの討論会
9日のビットコイン(BTC)円は782.2万円から取引を始めると、東京時間は動意に欠ける展開が続いた。終盤から欧州時間序盤にかけてはやや小締まる地合いとなり、相場は800万円を試したが、米時間序盤には上げ幅を解消した。一方、その後は米主要株価3指数が反発するなか、BTCにも安値拾いの買いが広がると、ショートカバーを伴って相場は上値を追う展開に転じた。今朝方には、BTC円は目先の上値目途と指摘した58,000ドル(≒832万円)にワンタッチし失速。終値はやや水準を下げ、818.7万円となった。
BTC円は週明けから早くも6日の米雇用統計後の下げを奪回した。FF金利先物市場では来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利下げに対する期待がさらに後退しており、米国の景気後退への懸念も和らぎつつあると指摘される。ただ、58,000ドルタッチで短期的な目標達成感も指摘され、重要イベントを前に同水準周辺は引き続き相場のレジスタンスになるとみている。また、米時間で本日はトランプ対ハリスの第一回TV討論会が予定されており、下馬評通りにハリス氏が優勢と見なされれば、トランプ期待が剥落しBTC相場には重石となる可能性がある。裏を返せば、BTCが58,000ドルを上抜け続伸するには、討論会でのトランプ氏の圧勝が必要だろう。
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bitbank Report 2024/09/10:BTC反発で雇用統計後の下げを奪回 本日はトランプ対ハリスの討論会