今夜はいよいよ米雇用統計 FOMCまでのBTCの方向感を決める材料となるか
5日のビットコイン(BTC)円は832.9万円で取引を開始。東京時間には、FRBが暗号資産(仮想通貨)に友好的な米ユナイテッド・テキサス銀行に業務停止命令を下したことが嫌気され、BTC円は820万円近辺まで下落。欧州勢参入後も上値の重い展開が続き、相場は815万円まで水準を下げた。その後発表された8月のADP雇用レポートでは、民間部門雇用者数が+9.9万人と3年半ぶりの低水準となり、BTC円は810万円にタッチ。その後相場は825万円まで揺り戻したが、本日発表される米雇用統計を控え警戒感が広がり反落した。米市場引け後もBTC円は上値の重い展開が続き、終値は807.3万円で引けた。
本日はいよいよ8月の米雇用統計が発表される。今月18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ幅が25bpか50bpとなるかはこの雇用統計にかかっていると言え、本日の米時間は激しい値動きに注意したい。雇用統計の結果がFRBに50bpの利下げを促す内容となれば、景気後退への懸念からBTC売りが加速するだろう。相場が55,000ドル水準(≒787.8万円)の維持に失敗すれば、BTCドルの下降チャネル下限が走る54,000ドル(≒773.5万円)まで下落余地があるとみている。ただ、仮に雇用統計が労働市場の底堅さを示せば、市場の大幅利下げ観測には修正が入る一方で、景気への懸念が和らぎ、BTCには追い風となろう。
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bitbank Report 2024/09/06:今夜はいよいよ米雇用統計 FOMCまでのBTCの方向感を決める材料となるか