BTCは大幅高で6万ドル回復 窓埋め達成で戻り一服感も?
8日のビットコイン(BTC)円は+10%を超える大幅高となり、終値は910万円を回復した。前日に米SEC対米リップル社の裁判で前日に裁判所がリップル社に対して有利な判断をしたことで、この日のBTC円はXRPの上昇に連れ高で東京時間に800万円周辺から840万円台に浮上した。その後は840万円周辺で揉み合う展開が続いたが、前週の米新規失業保険申請件数が大幅に下振れると、米時間序盤にかけて880万円周辺まで上昇。今朝方にはショートカバーを伴って一時925.3万円まで戻し、終値では60,000ドル水準となる883.6万円や、先月29日からの下落の半値戻し887.8万円を回復した。
米新規失業保険申請件数は、2週間前の25万件から23.3万件と市場予想(24.1万件)を大きく上回る減少となり、寧ろ市場が予想するFRBによる9月の50bp利下げが疑問視される内容にも見えなくはなかった。ただ、昨今の米景気後退懸念が先週2日の雇用統計の大幅下振れに起因していただけに、失業保険申請件数の大幅下振れも歓迎された格好か。一方、上述の通り、BTC円は60,000ドル水準と半値戻しを回復してはいるが、CMEのBTC先物は先週末に開けた窓を埋めた他、BTCドルは200日移動平均線に下からタッチしており、本日は戻り一服で利食い売りが入りやすい可能性も指摘される。相場が押した場合、60,000ドルや半値戻しがサポートとして機能するかが目先の注目ポイントとなろう。
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bitbank Report 2024/08/09:BTCは大幅高で6万ドル回復 窓埋め達成で戻り一服感も?