BTC円急落で一時700万円にタッチ 売りの峠を越えたのか?
6日のビットコイン(BTC)円は845.6万円から下値を模索する展開で取引を開始すると、東京時間終盤には700万円にタッチした。この日は日経平均株価が過去最大の下げ幅を記録するなど、アジアの株式市場が軒並み下落しリスクセンチメントが悪化した。一方、米時間に入ると米シカゴ連銀のグールズビー総裁が「経済が悪化すれば、FRBの仕事はそれに対応することだ」と市場を落ち着かせる発言をした他、ISMの7月米非製造業PMIが51.4と市場予想の51を上回ったことで、米景気後退リスクがやや緩和。これを受けてBTC円は反発し800万円周辺まで回復、本日は買い優勢で取引が始まっており、足元では55,000ドル水準となる800.5万円を上回っている。
昨日は米主要株価3指数も大幅な下落を記録したが、ナスダック総合とS&P500種は安寄り後に上昇、本日の日経平均株価は一時3,400円を超える上昇幅を記録しており、前日の下げの殆どを既に奪回した。先週後半から米景気後退懸念の台頭でBTC円は弱含む展開となっていたが、昨日は出来高の増加も伴っており、こうした懸念が峠を越した可能性があると言えそうだ。今日明日と週央にかけては目星い米経済指標や要人発言は視界に入っておらず、手掛かり不足な印象もあるが、依然としてテクニカル的な過熱感も残っており、本日のBTC円は買い戻しの地合いが想定される。相場が順調に戻りを試せば、昨日の突っ込みショートの巻き戻しで節目の60,000ドル水準(≒873.3万円)を試す展開もあり得るだろう。
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bitbank Report 2024/08/06:BTC円急落で一時700万円にタッチ 売りの峠を越えたのか?