BTCは粘り腰発揮で反発 Bitcoin 2024で好材料
25日のビットコイン(BTC)対円相場は小幅に反発した。東京時間のこの日の相場は、米国でETFの取引が始まったイーサ(ETH)の事実売りが続き、1006万円から980万円周辺まで一段安を演じ、その後は材料待ちで揉み合いに転じた。米時間序盤に発表された一連の第二・四半期の米経済指標では、GDP成長率が加速したものの、インフレ指標となるGDP価格指数やPCEが前期比で低下。これを受けてBTCは一時上下に振れるも、ドル建てでは下値目途と指摘した一目均衡表の雲下限で反発。さらに、Bitcoin 2024で米ニュージャージー州・ジャージーシティ市長が、市の年金基金がビットコインETFを購入するプロセスを進めていることを明かすと、相場はさらに上昇し、前日終値を回復した。
本日のBTC相場は底堅い推移が見込まれる。第二・四半期の米GDP成長率は+1.4%→+2.8%となったが、GDP価格指数は+3.1%→+2.3%、四半期PCEは+3.4%→+2.6%と、ゴルディロックス的な状況を示し、市場のFRBによる9月の利下げ開始観測は揺るがなかった。本日は6月の米PCE価格指数の発表を控えており、インフレ鈍化傾向が継続するか注目だ。他方、昨日から始まったBitcoin 2024は週末27日まで続く。本日はマイクロストラテジーのマイケル・セイラーCEOやETF運用会社の関係者、さらに明日にはトランプ前米大統領の登壇が予定されており、BTC関連の好材料が続くか。
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bitbank Report 2024/07/26:BTCは粘り腰発揮で反発 Bitcoin 2024で好材料