Mt.Gox弁済第3弾始動 イーサETF取引開始で相場は乱高下
23日のビットコイン(BTC)対円相場は続落。この日の相場は1060万円で取引を始めると、Mt .Goxから4.26万BTC(≒4.37億円)の送金が確認され1040万円周辺まで下落、海外時間に入ると相場は1040万円台で方向感に欠ける展開となった。一方、米時間に入ると現物イーサETFの取引開始と共にイーサ(ETH)相場が乱高下しBTCも上下に振れたが、日付を跨ぐタイミングで双方の相場が強く押し、BTCは1030万円を僅かに割り込んだ。この日は引け後の米ハイテク大手の決算を控え米株式市場も軟調となり、その後のBTC相場は1020万円台で揉み合いに終始した。
23日朝方の米政府によるBTC売却に加え、Mt.Gox弁済の第3弾が撃ち込まれ、需給悪化懸念がBTC相場を押し下げた。ただ、昨日の送金によってMt.GoxのBTC残高は弁済開始当初の約40%まで低下したと指摘され、売り材料の出尽くしもそう遠くないだろう。一方、昨日ETFに転換され取引が始まったグレイスケールのイーサ投信からは754億円の資金流出があったと報じられており、やはりビットコインETFの取引開始時と同様にグレイスケールからの資金流出が相場の重石となりそうだ。25日〜26日にかけては重要な米経済指標の発表を控えているが、本日のBTC相場は引き続き上値の重い展開となるか。節目の65,000ドル水準(≒1013万円)周辺にはテクニカル的なサポートも密集しており、本日は相場が同水準を死守できるかが焦点となろう。
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bitbank Report 2024/07/24:Mt.Gox弁済第3弾始動 イーサETF取引開始で相場は乱高下