BTC続落で一時6万ドル割れ Mt.Goxが10年越しの弁済開始時期を発表
24日のビットコイン(BTC)対円相場は下値を模索する展開となり、終値は5月14日ぶりに1000万円を割り込んだ。この日のBTCは1012万円から売り優勢で取引を始め、東京時間終盤には1000万円下抜けを試すと、Mt.Gox(マウントゴックス)の管財人がBTCとBCH(ビットコインキャッシュ)の弁済を7月初旬から開始すると発表したことを嫌気し、970万円台まで急落した。米時間に入ると、ハイテク株の下落が相場の重石となり、BTCは節目の60,000ドル水準となる956.5万円を割り込み、一時は936.6万円まで値を下げた。一方、米市場引け後からは自律反発の様相で60,000ドル水準を回復し、960万円台まで戻している。
昨日の相場下落によりBTCドル日足の相対力指数(RSI)は「売られ過ぎ」水準となる30%を割り、下降トレンドにようやく過熱感がでてきた。また、相場は依然として高値レンジの下限(56,500ドル≒900.2万円)まで下げ切っていないが、60,000ドルを一時割り込んでおり、本日は目標達成感から相場は反動高となるか。ただ、Mt.GoxのBTC・BCH弁済を巡っては、「売らずにホールド」の割合が多いと指摘されるが、実際のインパクトは弁済が始まってからでないとわからず、引き続きMt.Goxのアドレス動向には注意したい。今週は週後半まで重要イベントや経済指標の発表がないため、本日のBTCの上値は限定的と指摘されるが、BTCドルは既に週末からの下落の1/3戻し(60,450ドル≒963.1万円)を回復しており、半値戻し周辺の61,500ドル(≒979.8万円)や節目62,000ドル(≒987.8万円)が次の上値目途となりそうだ。
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bitbank Report 2024/06/25:BTC続落で一時6万ドル割れ Mt.Goxが10年越しの弁済開始時期を発表