BTCは上に往って来いで終値はまた横ばい 大口の送金には注意
20日のビットコイン(BTC)対円相場は、戻りを試す場面もあったが、終値は引き続きほぼ変わらずだった。東京時間のこの日の相場は、アジアの株式市場や米株先物市場のリスクオンにつれて、1029万円から1045万円周辺まで上昇、欧州時間には、相場はさらに一段高を演じ1050万円台に乗せた。一方、その後は米国のプレマーケットでエヌビディアなど一部の株価が下落したことや、英暗号資産(仮想通貨)マーケットメイカーのB2C2に798BTC(≒82億円)が送金されたことなどを嫌気したからか、BTCは急反落を演じ上げ幅を解消。残りの米時間の相場は1030万円台で底堅い推移に転じたが、戻りは鈍かった。
本日のBTC相場は引き続き上値が重くも底堅い推移が続くか。東京時間に思いの外上昇したBTCだったが、結局は上げ幅を解消。テクニカル的なセンチメントが悪化する中、米株と米国債が高値からの反動安(金利は上昇)となり、上値の重い展開となった。しかし、相場は短期筋の売り買い勢力が拮抗する65,000ドル(≒1032万円)周辺で下げ止まっており、米経済指標は景気の減速を示唆、データ的には相場の下値は引き続き堅いと見て良さそうだ。ただ、本日も目星い材料は視野に入っていないが、昨今では大口のBTCや主要アルトの取引所への送金が頻繁に確認されており、突発的な売りには警戒しておきたい。
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bitbank Report 2024/06/21:BTCは上に往って来いで終値はまた横ばい 大口の送金には注意