BTCは節目の水準で一進一退 英中銀政策委員会の決定に注目
19日のビットコイン(BTC)は概ね小幅な揉み合いに終始し、終値はほぼ変わらずだった。米証券取引委員会(SEC)がイーサリアムの証券性を巡る調査を打ち切ったことが明らかとなり、東京時間のこの日のBTC円はイーサ(ETH)相場の上昇に連れ高となり、1040万円にタッチ。しかし、上昇一服後には戻り売りが入り上げ幅を解消すると、昨日は米市場が休場だったこともあり、その後は1030万円周辺での揉み合いに転じた。結局、終値まで目星い材料もなく、朝方の上昇を主導したETH相場も上昇後に揉み合いに転じ、BTCはドル建てで節目の65,000ドル水準となる1027万円周辺で一進一退の値動きに終始した。
本日のBTC円は引き続き底堅い推移が続くか。週前半の売りが一服し落ち着いた値動きに転じたBTCだが、取引材料に乏しい中、戻りは鈍く上値が重い。本日は英中銀(BOE)金融政策委員会(MPC)の政策決定に注目したい。7月4日に総選挙を控える中、BOEは利下げ判断を見送る可能性が高いが、直近の英CPIが2%まで低下したことを受けて、ハト派的なフォワードガイダンスを出す可能性が指摘される。BTCにとっては米政策金利動向が最も重要と言えるが、英国債の利回りが低下すれば、米国債市場にも買いが波及(金利は低下)すると指摘され、影響値としてはさほど大きいとは言えないが、BTC相場の下値を支えるには十分だろう。
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bitbank Report 2024/06/20:BTCは節目の水準で一進一退 英中銀政策委員会の決定に注目