底堅さ発揮するもBTCは急落で取引開始 下げ止まれるか?
17日のビットコイン(BTC)対円相場は、上値の重い展開で取引を始めるも、終値はほぼ変わらずだった。東京時間から欧州時間にかけてのこの日のBTC相場は、主要アルトコイン相場の下落につれてジリ安となり、欧米国債相場の下落も相場の重石となり、1050万円台から1030万円台中盤まで値を下げた。米時間に入ると、NY連銀製造業景気指数の上振れを受けて、BTCは1030万円近辺までさらに押したが、その後は米株の上昇に連れ高となり下げ幅を解消した。一方、今朝方からは合計で1億9000万ドル(≒300億円)を超えるイーサ(ETH)がコインベースを含む複数取引所に送金されたことが確認され、BTCは失速。本日は取引開始から売りが先行し相場は急落を演じており、1024万円まで下落している。
今朝方の相場急落でBTCドルは一時65,000ドル(≒1024万円)を割り込んだが、日足の一目均衡表の雲下限(64,663ドル)で押し目買いが入っており、11:30現在では65,000ドルを回復している。また、週明けにも指摘の通り、BTCドルは、65,000ドル周辺では短期筋の売り買い勢力が拮抗すると指摘され、同水準の下抜けには強い売り材料が必要だろう。とは言え、これは反発にも強い買い材料が必要ということで、材料に乏しい足元の状況ではBTC相場の上値余地も限定されよう。本日は複数のFRB高官の発言を控えているが、金利動向に関しては、市場は実際の経済指標を重視しており、21:30に発表される5月の米小売売上高に注目したい。
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bitbank Report 2024/06/18:底堅さ発揮するもBTCは急落で取引開始 下げ止まれるか?