BTCはまたしてもチャネル上限で反落 仏政局不安も相場に重石か
10日のビットコイン(BTC)対円相場は小動きに終始し、終値はほぼ変わらずだった。週内に米消費者物価指数(CPI)の発表や、米連邦公開市場委員会を控え、この日のBTC円は1094万円で取引を開始すると、東京時間は前日の終値周辺で揉み合う展開に終始。欧州時間に入ると小緩む気配も見せたが、1090万円周辺で底堅い推移となった。米時間に入ると、米主要株価3指数の反発につれて一時は1100万円にタッチしたが、これによりドル建てBTC相場が3月から続く下降チャネルの上限にタッチすると、戻り売りが入り上げ幅を解消。ただ、その後も材料難の中、相場は1090万円台を維持した。
BTCの対ドル相場は、上述の下降チャネルからのブレイクアウトに2度も失敗しているが、引き続きチャネルの上限が意識されている模様だ。ただ、週内に控える重要指標やイベントを前にチャネル上限が走る70,000ドル周辺(≒1100万円)の上抜けは引き続き難しいと指摘され、本日のBTC相場も上値余地は極めて限定的だろう。こうした中、昨日は仏政局を懸念した欧州の通貨及び債券安が、ドル及び米債利回りの上昇を促しており、BTCにとって芳しい状況ではないと言えよう。米CPIとFOMCを明日に控え、本日の相場は大きな動きは想定し難いが、警戒感から小緩む展開となりやすいか。
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bitbank Report 2024/06/11:BTCはまたしてもチャネル上限で反落 仏政局不安も相場に重石か