BTC円はほぼ変わらず 米雇用統計控え様子見ムード強まる
6日のビットコイン(BTC)対円は揉み合いに終始し、終値は僅かに下落した。東京時間のこの日の相場は1110万円周辺で小幅に揉み合いに終始した。海外時間に入ると、欧州中央銀行(ECB)の利下げ着手決定と週次の米新規失業保険申請件数の上振れを受けて、BTCは小高く推移した。一方、ECB理事会がその後、追加の利下げを急いでいないと表明したことや、ナスダック総合とS&P500種が史上最高値からやや後退したことで、BTCも上値を重くすると、米市場終盤にかけて1100万円まで下落。終値にかけての相場には買い戻しが入ったが、前日終値を僅かに下回って引けた。
今週はカナダ中銀とECBが利下げを決定したが、米雇用統計の発表を控えて市場の反応は想定以上に薄かった。ただ、今週はJOLTs求人件数、ADPの全米雇用報告における月間雇用者の増加数、それから新規失業保険申請件数が労働需給の緩和を示唆し、今夜の5月米雇用統計もこうした流れを汲めば、BTC円は上値を追う展開が予想され、今度こそ史上最高値(1119万円)の更新が視野に入る。相場が反発に成功すれば、ドル建ての史上最高値周辺となる74,000ドル(≒1152万円)が上値目途と見ている。一方、雇用統計が上振れサプライズとなれば、BTCドルは4日にブレイクした下降チャネルの中に押し返される可能性もあり、テクニカル的にも失望売りを誘う展開に注意したい。
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bitbank Report 2024/06/07:BTC円はほぼ変わらず 米雇用統計控え様子見ムード強まる