ミーム株火付け役の帰還でミームコイン急騰 米インフレ指標を控えBTCは小動きに
13日のビットコイン(BTC)対円は続伸し、先週10日の下げ幅を奪回した。BTC円が960.5万円から小緩む展開でこの日の取引を始める中、2021年のゲームストップ株暴騰の火付け役となったRoaring Kittyことキース・ギル氏がおよそ3年ぶりにX(旧ツイッター)を更新したことで、東京時間にGME(アルトコイン)を筆頭にミームコインが急騰。すると終盤にかけてBTCや主要アルトも上昇し、BTCは欧州時間序盤にかけて980万円を回復した。一方、今日〜明日にかけて発表される米国のインフレ指標を控えその後のBTC円は小動きとなり、米国時間からの相場は980万円台での揉み合いに終始した。
本日のBTC相場は底堅くも上値の重い展開となるか。ミームコインの急騰で先週後半の下げ幅の奪回に成功したBTCだが、今週の本命材料はあくまで米国のインフレ指標と指摘され、その中でも特に影響力が強いのは明日の消費者物価指数(CPI)だろう。今夜発表される4月の米卸売物価指数(PPI)は、前月の2.1%から2.2%と若干の上昇が予想されており、大幅な伸びの加速ではないものの、BTC相場の支援材料とはならないと見ている。また、本日はPPIの発表後にパウエルFRB議長の発言も控えているが、CPIの結果を見ずして高金利維持長期化のスタンスを変えることは想定し難く、目新しい材料は期待できないか。
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bitbank Report 2024/05/14:ミーム株火付け役の帰還でミームコイン急騰 米インフレ指標を控えBTCは小動きに