BTCは100日線の防衛に成功 米利下げ期待が再び台頭
9日のビットコイン(BTC)対円は4日ぶりに反発し、週明けからの下げ幅を縮小した。今週のBTC円は週明けに1000万円台に乗せるも、買い材料に乏しい中アルトコインの弱地合いに影響され緩む展開が続き、8日には950万円近辺まで値を下げていた。昨日の相場は、自律反発の様相で取引を開始するも、欧州時間に入ると上げ幅を解消し、一時は948万円まで押す場面もあった。しかし、その後発表された米新規失業保険申請件数が上振れるとFRBによる年内利下げ開始期待が強まり、相場は反転上昇し米時間に前日の下げ幅をほぼ解消した。今朝方には63,000ドル水準(≒980万円)を上抜け985.9万円まで踏み上げるも、その後は上げ渋る展開となっている。
本日のBTC円は上値を試す展開を想定する。週明けからジリジリと下げる展開が続いていたBTCだが、ドル建てでは100日線の防衛に成功し反発。3日の米雇用統計の下振れに続き失業保険申請件数も増加し、労働市場の逼迫緩和が利下げ開始観測を後押しする格好となっており、今夜の米消費者信頼感指数が市場の予想通りに4月から低下すれば、BTC相場の支援となろう。また、ビットコインの採掘難易度は昨日に5%超低下しており、ハッシュレートの低下に歯止めが掛かる切っ掛けとなれば、安心感に繋がるか。足元のBTCは、ドル建てで63,200ドル(≒982.8万円)近辺に密集するボリンジャーバンドのセンターラインや25日線が相場のレジスタンスとなっており、上抜けに成功すれば1000万円回復が視野に入る。