ビットコインは3日続落 100日線タッチで流石に下げ止まるか
8日のビットコイン(BTC)対円は3日続落し、終値は950万円近辺まで押した。取引材料に乏しい中、この日のBTC円は東京時間から米時間まで970万円を挟み込み、狭い値幅で揉み合いに終始した。一方、米市場引け後になると相場は下落に転じ、ドル建てで節目の61,000ドルとなる949万円にタッチ。直近で米証券取引委員会(SEC)がロビンフッドに強制措置を通告したことや、グレイスケールがイーサリアム先物ETFの申請を取り下げたことで、イーサ(ETH)相場が一時的に強く押し、BTCも連れ安となった格好だ。ただ、その後のBTC円は節目の水準で下げ止まり、本日は小締まる展開で取引を始めている。
昨日の相場下落でBTCドルは一目均衡表の雲下限を割り込んだ。しかし、相場は節目の61,000ドル近辺に密集する転換線や、これまで相場のサポートとなってきた100日移動平均線で綺麗に反発しており、本日のBTCは流石に下げ止まるか。ただ、昨日も指摘の通り、10日の米時間までは注目される米経済指標の発表もなく、本日は手掛かり難の中、相場の戻り余地も限定的と指摘され、雲下限が位置する62,000ドル周辺(≒965万円)や8日の戻り高値63,000ドル(≒980万円)などが密集するエリアが目先の上値目途になりそうだ。逆にBTCドルが100日線の維持に失敗すれば、再び心理的節目の60,000ドルを目指す展開が視野に入り、本日の相場が下げ止まれるかがテクニカル的に重要な焦点となろう。
PDFリンク
bitbank Report 2024/05/09:ビットコインは3日続落 100日線タッチで流石に下げ止まるか