BTCは底堅い推移で1000万円を維持 米インフレ指標でどう動く?
25日のビットコイン(BTC)対円相場は一時的に緩むも、終値は前日からほぼ変わらずだった。この日のBTC円は1000万円周辺で取引を開始すると東京時間は小幅揉み合いに終始した。欧州時間に入ると相場は小安くなり、1000万円を僅かに下回ると、その後発表された一連の米四半期経済指標では第一・四半期のGDP成長率が1.6%と市場予想の2.5%を下回った一方、コアPCE価格は予想の3.4%に対して3.7%と上振れ、米時間序盤には売り買いが交錯し相場は上下に振れた。ただ、個人消費が下振れ(予想2.8%→結果2.5%)たことが好感されてか、相場はその後反発し、一時は1016万円にタッチ。終値にかけてはやや失速するも、1000万円は維持した。
本日のBTC相場は引き続き底堅い推移を想定する。昨日の米経済指標は本日発表される3月の米個人消費支出(PCE)価格指数や米ミシガン大学の消費者物価見通しに懸念を残す結果となったが、市場のFRBによる年内の利下げ回数予想は2回から1回に減少しており、インフレ指標の上振れサプライズはある程度織り込み済みと言えよう。こうした中でBTCのドル建て相場はテクニカル的なサポートが密集する63,000ドル台(≒980万円)を維持しており、引き続き足元の水準では買い支えられやすいか。今夜の米コアPCE価格指数は2月の2.8%から2.6%に伸びが鈍化することが見込まれており、結果が市場予想と合致すれば、米市場のリスクオフが巻き戻す可能性もあるだろう。
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bitbank Report 2024/04/26:BTCは底堅い推移で1000万円を維持 米インフレ指標でどう動く?