BTCは週明けの上げ幅を解消 テクニカル的なサポートを維持できるか
24日のビットコイン(BTC)対円は1030万円周辺から1000万円周辺まで値を下げ、週明けの上げ幅を解消した。東京時間のこの日の相場はドル建てで67,000水準となる1041万円を背に1030万円台で揉み合う展開に終始したが、その後3月の米耐久財受注が上振れると相場は上値を重くし、米時間序盤にはこの日の始値(1029万円)を割り込んだ。さらに昨日は米司法省が、銀行秘密法違反を認め今月30日に判決が決まる元バイナンスCEOのCZ氏に対して、禁固36カ月と想定よりも重い求刑をしたことが嫌気され、相場はその後1000万円周辺まで一段安を演じた。しかし、終値にかけてのBTC円は下げ止まり、終値では1000万円を回復している。
本日のBTC相場は底堅い展開が見込まれる。相場はドル建てで、先週19日に反発の切っ掛けとなった75日移動平均線で下げ止まっている他、足元では一目均衡表の転換線も相場のサポートとなるなど、テクニカル的には支持線が密集するエリアで下げ止まっており、63,000ドル台(≒979万円)では押し目買いが入りやすいか。しかし、本日はGDP成長率を含む一連の米四半期経済指標が発表される。市場予想ではGDP成長率は前期比で3.4%から2.5%と低下する見込みだが、四半期のコアPCE価格は2%から3.4%と上昇することが予想されており、結果が市場予想通りとなってもFRBによる利下げ延期への懸念は後退しないと言え、BTC相場の方向感に影響は軽微か。
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bitbank Report 2024/04/25:BTCは週明けの上げ幅を解消 テクニカル的なサポートを維持できるか