BTC円は史上最高値を更新 本日はサポートを確認しに行くか

8日のビットコイン(BTC)対円は続伸し、1100万円の高値を付け史上最高値を更新した。来週に半減期を控える中、BTCのドル建て相場は三角保ち合いからのブレイクアウトが意識される水準でこの日の取引を始めると、東京時間終盤からはジリ高に転じ、海外時間に入ると上値を追う展開となり、保ち合い上抜けに成功。また、この日は東証上場のメタプラネットが10億円分のBTC購入を取締役会で決議したと発表したことも好感され、BTC円は史上最高値を更新し、米時間に入るまでに1100万円にタッチした。その後は金相場の失速とドル高を眺め1080万円まで上げ幅を縮小したが、明日の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え米主要株価3指数が横ばいとなったことで、BTC円も下げ止まった。


BTCドルは三角保ち合いからのブレイクアウトに成功し、パターンフォーメーションの観点では上昇トレンドの継続が示唆されている。ただ、ブレイクアウト直後の相場は直前のレジスタンスがサポートに転じるのを確認しにいくのもセオリーと言え、目先のBTCは一旦70,000ドル周辺(≒1064万円)まで短期的に調整する余地もあるか。明日には米CPIの発表も控えており、本日も米国時間のBTCは材料待ちとなりやすいとも指摘される。ただ、来週に迫る半減期や、中国企業による香港での現物ビットコインETFの上場申請増加の報道など、BTC相場の下支えとなる材料は豊富と言え、節目の70,000ドルはBTC相場の強いサポートとして機能するだろう。



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bitbank Report 2024/04/09:BTC円は史上最高値を更新 本日はサポートを確認しに行くか