コインベース堅調でBTC連れ高 ETFへの資金流入も復調か?
25日のビットコイン(BTC)対円は1015万円で取引を開始すると、材料難の中、米国時間まで揉み合いに終始した。週末には950万円近辺から戻りを試したBTC円だったが、1020万円周辺はドル建てBTC相場の短期下降トレンドラインが走る水準となっており、上値を抑えられた格好だ。一方、米株式市場の取引が始まると、コインベース(COIN)の株価が寄付きから急騰。するとBTC相場は一転して上値を追う展開となり、ドル建てでは昨年までの史上最高値69,000ドル(≒1044万円)や節目70,000ドル(≒1059万円)の上抜けに成功した。その後は71,000ドル(≒1075万円)にワンタッチして失速し、終値では70,000ドルを僅かに下回って取引を終えたが、相場は2日続伸した。
CMEの窓埋めを警戒していたが、BTC相場は押し目を付けずに続伸した。COINはビットコインの半減期後のBTC相場上昇期待や、ETFによる増収が見込まれており、JPモルガンやゴールドマンサックスがレーティングを引き上げ株価も堅調となっている。これが暗号資産(仮想通貨)への需要の高まりを想起させ、BTC相場にも影響している格好だ。また、昨日はGBTCからの資金流出が増加した一方で、フィデリティのビットコインETF(FBTC)への資金流入が2.6億ドルと、6営業日ぶりに1億ドルを超えており、ブラックロックのIBITへのフローも復調すれば、BTC相場はさらに上値を試すか。BTCドルは上述の下降トレンドラインの上抜けによって短い逆三尊が完成したとも言え、想定よりも早く高値レンジ上限近辺の74,000ドル(≒1120万円)を試す展開も視野に入ってきた。
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bitbank Report 2024/03/26:コインベース堅調でBTC連れ高 ETFへの資金流入も復調か?